第139話
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堵していたが……最悪のタイミングで再び語りかけてきたのだった。」
次の幻視はオズボーンが今まで出会った人物達が写った後次の幻視――――――燃え盛る家の前で愕然としているオズボーン准将の幻視に変わった。
「……よかった……貴方が……無事で……お願い……どうか……どうかあの子だけは……」
「おおおおおおっ……!どうしてだ、アランドール!?カーシャが、息子が何をした!?襲うなら俺を襲えばいいだろうが!?女神よ!!いや、悪魔でも何でもいい――――――この身がどうなろうと構わないから俺達の息子を助けてくれええっ……!」
自身に最後の言葉をかけた後遺体となったカーシャの傍で瀕死のリィンを抱いたオズボーン准将が涙を流しながら咆哮をしたその時、不気味な声が聞こえて来た。
――――――ソノ言葉ヲ待ッテイタゾ。
不気味な声がオズボーン准将の耳に聞こえるとオズボーン准将の前に騎神のような姿をした”闇”が現れた。
どらいけるすヨ、二百年待ッテイタ。今度コソ”灰”デハナク我ガ乗リ手ニナルノヲ受ケ容レルガヨイ。サスレバ幼子ノ命ハ助ケテヤロウ。
「……貴様……は………そうか……貴様が全てを……」
”闇”の誘いを聞いたオズボーン准将は一瞬で全てを悟った。
「いいだろう――――――この魂と肉体、貴様に呉れてやる!代わりに息子を、リィンを助けろ!!”黒の騎神”――――――イシュメルガああああああっ!!!」
オズボーン准将が”闇”を睨んで咆哮をした場面で幻視は変わり、オルキスタワーの屋上でアイドスに膝枕をされて眠っているリィンの幻視に変わった。
「これでよし……どうして”貴方の心臓に世界にも影響を与える程の強力な呪いが蝕んでいたのかはわからないけど……”私の純潔を対価に貴方の心臓を蝕んでいた強力な呪いは浄化した”から、もう2度と貴方は貴方の”力”に悩まされる事はないわ……」
眠っているリィンに膝枕をしているアイドスはリィンを優し気な微笑みを浮かべて見つめていたがすぐに表情を引き締めてリィンをその場で寝かせた後、立ち上がってある場所へと視線を向けた。
「―――――隠れていないで出てきたらどうかしら?――――――”貴方がリィンの心臓を蝕んでいた強力な呪いの大元”である事はもうわかっているわよ。」
ある場所へと視線を向けたアイドスが厳しい表情を浮かべて呟くとかつてのオズボーン准将の前に現れた”闇”――――――イシュメルガの幻影が姿を現した!
オノレ……ヨクモモウ一ツノ我ガ器ヲ奪ッタナ……!
「”器”……なるほど、”そういう事ね。”並行世界のキーアが私を蘇らせた事や私が蘇った世界はいずれもリィンと結ばれる因果へと変えた
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