第139話
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!」
「”月冥鏡”が……!」
起動し始めている水鏡を目にしたエマは目を見開き、セドリックは声を上げた。
「”水先案内”をします……!皆さん、どうか心を落ち着けて!」
「っ……!」
「これは……」
我に返ったエマは魔導杖を掲げ、エマの言葉を聞いたアリサは表情を引き締め、アンゼリカは真剣な表情を浮かべ
「妾も知らぬ真実……”黒の史書”の残された欠片たち。目を逸らさずに見届けるがよい――――――!」
水鏡に視線を向けた”灼獣”ローゼリアが宣言すると水鏡は強く光、アリサ達にある幻視を見せ始めた。
「クソ……なんでや……!なんで団長があんな依頼でくたばらんとならんのや……!」
どこかの崖上にある簡素な墓の前にいるゼノは悔しそうな表情で声を上げ
「……フィーのことを言付けていたのも覚悟しての事だったのだろう。”ゼムリア大陸真の覇者”と言われている異世界の大国――――――メンフィル帝国の”英雄王”の右腕たる”空の覇者”との激闘の上の敗北ならば本人も満足しているに違いあるまい。……だが……」
レオニダスは重々しい口調で推測を口にした後ある言葉を口にしようとした。
「やれやれ、間に合わなかったか。」
するとその時男の声が聞こえた後アルベリヒがゼノ達の前に姿を現した。
「あんたは……確か”工房”の人間やったか……」
「フフ、我が工房のSウェポン、御贔屓にしてくれて感謝している。――――――これは提案なんだが近くに”偶然、あるもの”があってね。上手くいけばルトガー殿を蘇らせることができるかもしれない。」
「……!?」
「アンタ、何を……」
アルベリヒの提案を聞いたレオニダスは驚き、ゼノは困惑し
「ああ、胡散臭いと思うなら”星座”に話を持って行くだけだが。”定員”は一人――――――さて、どうするかね?」
二人の様子を見つめながらアルベリヒは怪しげな笑みを浮かべていた。そして幻視は変わり、ルトガーと”紫の騎神”ゼクトール、アルベリヒが写る幻視になった。
「フフ、上手く行って何よりだ。ルトガー・クラウゼル殿、状況はわかっているようだね?」
「ああ……どうやら俺は”選ばれちまった”らしいな。巨いなる力の欠片の一つ……紫の”ゼクトール”の乗り手に。いや――――――アンタのせいでそう仕向けられたというべきか。」
「……ほう?」
ルトガーの推測を聞いたアルベリヒは興味ありげな表情を浮かべた。
「元々アンタの所は、ウチと星座の両方に武器を卸していた。それ自体は構わねえが……”どうして俺とバルデルはメンフィル帝国が出てくる可能性が高いと知っていながら、アンタの依頼を請けたんだ?”」
「…………………………」
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