第139話
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奥に待ち構えていた人物がアリサ達に声をかけた。
〜最奥〜
「見事、辿り着いたか。」
最奥でアリサ達を待ち構えていた人物――――――大人の姿になったローゼリアは腕を組んでアリサ達を見つめていた。
「お祖母ちゃん、来たわ。」
「それが”水鏡”、ですか。」
「うむ――――――”月冥鏡”という。」
セドリックの質問に答えたローゼリアは背後にある5つの霊力の燭台に囲まれた井戸のような形をした鏡に視線を向けて答えた。
「なんて清冽な……」
「あれが、歴代の巡回魔女が管理していたという……」
仲間達と共に鏡に視線を向けたアリサは呆け、アンゼリカは真剣な表情で呟いた。
「もしかして、それも古代遺物の一種なのか?」
「うむ。リベールは”四輪”に”方石”、アルノール家は”史書”――――――おっと、オリヴァルト皇子の”貝殻”やヌシ達が先程戦った”白銀の剣聖”が振るう”妖刀”も同じ部類なんじゃろう。」
ガイウスの質問に答えたローゼリアは説明を続けた。
「いずれも旧き一族に伝えられし、太古に女神より授かった神具……」
「そしてその魔女が受け継いだのがその”鏡”というわけか。」
「うむ、各地の霊窟と結びつき、”黒の史書”とも連動する――――――ヌシらが各地で見た幻視などもこの水鏡が大元になっているのじゃ。」
ローゼリアの話を聞いたアリサ達は内戦や連合とエレボニアの戦争の最中の活動中に周った霊窟で見せた幻視を思い出した。
「ただし、妾や巡回魔女にすら滅諦に啓示を与えぬ神具でもあった。じゃが”黄昏”が”空の女神”達自身によって歪められた事で大いなる闘気がこの地を包み――――――巡回魔女たるエマ、呪いの”贄”たる皇太子。妾とセリーヌが一堂に会した”この刹那”ならば話は別じゃ。」
説明を終えたローゼリアは全身に凄まじい霊力を纏い始めた。
「くっ……早速やり合うつもり!?」
「”赤い月のロゼ”……”吸血鬼の真祖”でしたよね。」
ローゼリアの様子を見たセリーヌは身構え、トワは真剣な表情で呟いた。
「クク、その吸血鬼というのは眷属どもによる風評被害じゃな。だが――――――精気を操るという意味では間違っているわけでもないか。」
そしてトワの言葉に苦笑したローゼリアは何と巨大な獣の姿へと変化した!
「……!?」
「なん……だ……?」
「……獣……」
変化したローゼリアの姿を見たガイウスは息をのみ、アッシュとフィーは呆け
「ま、まさか……!?」
「……アタシやグリアノスの存在の大元……」
ローゼリアが変化した獣の正体を察したエマは真剣な表情で声を上げ、セリーヌは真
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