第139話
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放った神技によってアルゼイド子爵を纏っていた黒い瘴気は断末魔を上げると共に霧散し、更にアルゼイド子爵も悲鳴を上げると共に仮面が粉々に割れ、地面に倒れた所で幻視は終わろうとした。
馬鹿ナアアアアアアアアア……!!アノ女以外ニモ、吾ヲ消ス事ガデキル者ガイル等、認メヌゾオオオオッ!!
オノレ……オノレ……オノレエエエエエエ……ッ!!!200年待ッタ我ガ願イ、ドノヨウナ想定外ガ起コロウトモ、総テ吾ノモノニシテ、必ズ叶エテヤル……!必ズダ……ッ!!!
そして幻視が終わる直前イシュメルガの怨念じみた妄執の言葉を最後に幻視が終わった。
「これが……残された真実の全てか……」
「……団長が亡くなったのも、ううん、結社の依頼を請けるように仕組んだのも……」
「”黒のアルベリヒ”……でも、彼さえもまた……」
「ジョルジュ君……」
「私達との出来事を”夢”とは言ってくれるじゃないか……」
幻視が終わるとクロウとフィー、サラは静かな表情で呟き、トワは悲しそうな表情で呟き、アンゼリカは静かな怒りを纏った。
「どうやらジョルジュ先輩とはまた違う形みたいですね。」
「ああ、アリサの父上の自我を乗っ取るように現れた別の自我……?」
「……”地精の長”という人格が乗っ取ったって事なのかしら?」
エマとマキアスがそれぞれ考え込んでいる中、セリーヌは推測を口にした。
「うむ……妾とは違う形で不死を実現した存在のようじゃな。恐らくは、優秀な地精の子孫に寄生・融合することで永らえる……」
「…………父様………」
人間の姿に戻ったローゼリアの説明を聞いたアリサは悲しそうな表情を浮かべた。
「そしてアリアンロード――――――いや、リアンヌ・サンドロッドの真実。250年にわたり”彼”と帝国の行く末を真摯に案じ続けていたとは……」
「そんなサンドロット卿が異世界の聖騎士――――――シルフィア卿に”全て”を託した理由は、メンフィル帝国ならば”全ての元凶”を滅ぼす事ができると判断してメンフィル帝国――――――いえ、リウイ陛下達が受け入れるであろうシルフィア卿に”全て”を託したのかもしれませんね……」
ラウラとセドリックはそれぞれ複雑そうな表情である推測をした。
「……ずっと疑問だった事がある。どうしてユーゲント陛下はあそこまで宰相を立てるのかとな。」
そしてユーシスの疑問を聞いたその場にいる全員は血相を変えた。
「そうか……そうだったんだ!陛下は知っていらっしゃったんだ!皇帝家の”黒の史書”によって……!」
「……250年前の獅子戦役を終わらせた帝国中興の祖にしてトールズの創立者……――――――かの獅子心皇帝の
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