第139話
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攻略を再開したアリサ達が先を進み続けていると女性の声が聞こえて来た。
〜月の霊場〜
「フフ――――――戦意も十分か。」
声の主――――――オーレリア将軍は既に剣を構えて戦闘の態勢に入っていた。
「やはり貴女でしたか……」
「お忙しいところ、ご苦労様です」
「というか付き合い良すぎ。」
オーレリア将軍を目にしたセドリックは真剣な表情で呟き、ラウラは会釈し、フィーは呆れた表情で呟いた。
「フフ、本来なら”弟子”としてヴィクター師の件を何とかすべきだったが、結果私は師を見捨て、そなたらに任せる形になってしまったからな。ヴィクター師に挑みたくもあったが状況を考えると仕方あるまい。この場で試練の前座を務めるならまさに一石二鳥というものだ。」
「クク……相変わらず痺れる姐さんだ。」
「挑ませてもらいますよ、将軍閣下。」
「一対多数になっちまうがこちらも手は抜かねぇからな?」
オーレリア将軍の言葉を聞いたクロウは苦笑し、アンゼリカは表情を引き締め、アッシュは口元に笑みを浮かべて指摘した。
「クク……一対多数か。――――――だから何だというのだ?」
一方アッシュの言葉に一瞬苦笑したオーレリア将軍は不敵な笑みを浮かべた後膨大な黄金の闘気を身に纏った!
「なにぃ……!?」
「”黄金”の闘気……」
目にも見える程の凄まじい黄金の闘気を身に纏ったオーレリア将軍を見たアッシュは驚き、トワは呆けた。
「我が名は”黄金の羅刹”、それは剣や機甲兵が由来ではない。我が闘気と、用兵の鮮烈さを幻視した世人がいつしか称したもの。一剣士としてではなく――――――”将”としての輝きも含めてな。」
「……ッ!」
「そういうことか……!」
初めて知ったオーレリア将軍の異名の由来を聞いたラウラは目を見開き、ユーシスは真剣な表情で呟いた。
「ならばそなたらは全身全霊をもって我が試練を乗り越えるしかあるまい。激動の時代に君臨する”鉄血”に挑むためにもな……!」
「確かに彼の人物も尋常ではない”将”の器の持ち主……!」
「彼と同じ”重み”を受け止め、乗り越えるための試金石ね……!」
宝剣を突き付けたオーレリア将軍の言葉に対して仲間達と共に武装を構えたガイウスとサラは真剣な表情で呟き
「届かせていただく――――――オーレリア・ルグィン将軍!」
「最強の将にして剣士たる貴女に!」
ラウラとセドリックはそれぞれ真剣な表情で声を上げた。
「意気やよし――――――我が羅刹、戦場を蹂躙する黄金の軍神!我が宝剣アーケディアの前に揃って跪くがよい――――――!」
戦意を高めたアリサ達の様子を見たオーレリア将軍は宣
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