第六百三十九話 踊ることもその七
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「それはもう取られている」
「そのことも凄いわね」
「徹底的に前向きだ」
そうした宗教だというのだ。
「本当にな」
「それに」
アンはここでこうも言った。
「ユダヤ教徒は実は別によね」
「迫害しない」
「そうよね」
「キリスト教徒もな」
「啓典の民だから」
「そして他宗教も認めているからな」
それでというのだ。
「案外平和だ」
「だから連合でも暮らしていけるのね」
「というか連合は宗教よりもな」
自分達の国はというのだ。
「各国間や団体間でな」
「利益を巡ってね」
「揉めるな」
「中でごちゃごちゃしていて」
連合という国はというのだ。
「それでね」
「そのせいでな」
「そう、それでね」
「国益とかの方がな」
宗教よりもというのだ。
「揉めるな」
「連合はね」
「信仰はな」
「大事にしてもね」
「それで揉めることはない」
「もうね」
「揉めることは揉めるが」
それでもというのだ。
「然程な」
「滅茶苦茶にはね」
「揉めることはないな」
「精々道で言い合って」
「喧嘩になる位だな」
「イスラエル以外の国ではね」
アンは自国についてはこう述べた。
「そうよね」
「イスラエルだけは違うな」
「信仰で成り立っている国だから」
ユダヤ教のそれでだ。
「今までお話した様に厳しくて」
「それでだな」
「もう絶対のもので」
「あれこれ言われているか」
「そう、そしてね」
その時にというのだ。
「絶対でそれで揉めることもね」
「多いか」
「政教分離もないし」
宗教国家であるが故にというのだ。
「政党もね」
「信仰が大きいか」
「ええ、他の国で言う原理主義な政党も」
そうしたものもというのだ。
「あってね」
「政治にも関わるか」
「他の国では分けられていても」
政治と宗教はというのだ、尚政教分離は政治が宗教に関わることを避けるのではなく元々は宗教が政治に関わることを避けたものでフランス革命にはじまる。
「それでもね」
「イスラエルでは別でか」
「揉めることもあるわ」
「宗教でか」
「そうなの、けれどマレーシアでも」
「ない、イスラムは生活全体に及ぶが」
まさに文明自体とさえ言われている。
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