第三章
[8]前話
「ニャン」
「あっ」
何とだ、ビスケットを。
レックスの手から直接食べた、夫はそれを見て言った。
「遂に手から直接食べてくれたね」
「そうね、ちょっとお家に入れてみる?」
「そうしようか」
二人で話して猫を家に入れた、すると。
猫はそのまま家に入った、そこからだった。
猫は家族になった、そしてシナボンと名付けられて一緒に暮らす様になった。
「時間かかったわね」
「うん、ちなみに雌だよ」
レックスは家に彼女の夫と共に家に来たエミカに答えた。
「それで今はうちでね」
「幸せに暮らしてるのね」
「この通りだよ、ガリガリに痩せてたのが」
家のリビングのソファーの上で身体を伸ばして寝ているシナボンを見つつ話した。
「もう今やね」
「丸々しているわね」
「そうなったよ」
「それでわかるわ」
「シナボンがどうか」
「幸せね、いいことよ」
「人にも生きものにも優しくすることが人だからね」
「ええ、じゃあこれからも可愛がってあげてね」
エミカはレックスに笑顔で話した。
「そうしてね」
「そうしていくよ」
「是非ね、私達もそうしているし」
「七匹だね」
「八匹になったわ。もう一匹来たから」
エミカは笑顔で述べた。
「そうなってるわ」
「幸せが増えたんだね」
「そうよ、それでそちらもね」
「シナボンが来て前以上に幸せになったよ」
「ではその幸せを大事にしていってね」
「そうしていくよ」
レックスはエミカに笑顔で約束した、そうしてだった。
またシナボンを見た、するとシナボンはずっとぐっすりと寝ていた。痩せていた彼女は今やすっかり幸せ太りをして丸々となっていた。レックス達の夫婦もエミカ達の夫婦もそんな彼女を見て微笑んでいた。
一年かけて家族に 完
2021・11・24
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