第五幕その十一
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「そうなのよ」
「あの人は凄いね」
カエルマンも言うことでした。
「妖怪のことについては誰よりも博識だよ」
「あの人は地中にもよく来られるそうだね」
ここで前ノーム王も言って来ました。
「カリフも言っているよ」
「そうなんだね」
「そう、それでね」
カエルマンにさらにお話します。
「地中の妖怪のこともね」
「詳しいんだね」
「あれだけ妖怪を愛している人はいないよ」
前ノーム王も認めることでした。
「だから今では妖怪博士になっているんだね」
「かつては日本で漫画家さんでね」
「そうだね、夢のある人はオズの国に来ることが出来る」
こうも言いました。
「素晴らしいことだよ」
「今はあんたも夢があるわね」
ビリーナも上を見上げています、そうして天井の蝙蝠達を見つつ言うのでした。
「そうね」
「だから今こうしてだね」
「オズの国を楽しめているのよ」
「そういうことだね」
「ええ、そしてね」
それにというのです。
「あんた蝙蝠の習性は知ってるわね」
「お昼はこうして寝てね」
「夜に動くのよ」
「そうだね」
「だからお昼は」
この時はというのです。
「寝ているのよ」
「しっかりとね」
「そして夜になったら」
「ここから飛び立って」
「そして動き回るのよ」
「そうだね」
「あと蝙蝠は飛ぶけれど」
それでもというのです。
「鳥じゃないわよ」
「哺乳類、獣だよ」
「そうなのよ」
「飛ぶから鳥とは限らない」
「飛ばない鳥もいるでしょ」
「君もそうだね」
「鶏は跳べるけれど」
それは出来るけれどなのです。
「飛べないわ」
「そうだね」
「ペンギンや駝鳥もそうで」
そしてというのです。
「ドードーもよ」
「あの鳥もだね」
「飛べないわよ」
「そうだったね、わしはドードー鳥が大好きなんだよ」
「あら、そうなの」
「わしと体型が似ているからね」
だからだというのです。
「好きなんだ」
「そういうことでなの」
「太っているね」
どーどー鳥はというのです。
「丸々と」
「それですぐにわかるわ」
ドードー鳥はとです、ビリーナも答えました。
「誰でもね」
「あの太った体型が似ているからね」
「あんたあの鳥が好きなのね」
「そうなんだ、だからね」
さらに言う前ノーム王でした。
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