第五幕その十
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「ライオンやヌーやサイがいるね」
「ガゼルもだね」
「象やキリンもいてね」
「あちらの自然も素晴らしいね」
「全くだね」
「ではね」
「そちらにも行こう」
こうしたお話をしつつです、森の中を進んでいきました。この日は森の中を進んでいって森の中で休んで。
次の日はでした。
一行は森の中にあるトンネルに入りました、ここでです。
前ノーム王は天井を見上げて言いました。
「蝙蝠が沢山いるね」
「そうね」
トロットもトンネルの上を見て言いました。
「ここにも生きものがいるわね」
「いや、蝙蝠もいいね」
「そうよね」
「わしは蝙蝠も好きなんだ」
今は天井に逆さまになって停まっている蝙蝠達を見上げて言いました。
「この生きもの達もね」
「蝙蝠っていうと」
ナターシャがここで言いました。
「ドラキュラ伯爵の」
「あの人ならオズの国にいるわよ」
トロットが答えました。
「狼男もフランケンシュタインもね」
「皆オズの国の住人ですか」
「ミイラ男もいるし」
それにというのです。
「ゾンビもね」
「皆いるんですね」
「オズの国ではね」
「映画スターとして人気があるから」
「だからなのよ」
「ドラキュラ伯爵達もなんて」
「皆紳士よ」
トロットはこのこともお話しました。
「凄くね」
「そうなんですね」
「別に怖くないんですね」
「モンスターでも」
「オズの国なら」
「そうなんですね」
「ええ、全くね」
五人に笑顔で言いました。
「オズの国だからね」
「あと彼等はお昼でも元気だよ」
キャプテンはこのこともお話しました。
「基本夜が好きでもね」
「あれっ、ドラキュラ伯爵は夜なのに」
「狼男も満月を見て変身するのに」
「それでもですか」
「お昼でもですか」
「元気なんですか」
「そう、だからね」
それでというのです。
「お昼にお話も出来るよ」
「あと皆血を吸うことはしないから」
トロットはさらにお話しました。
「トマトジュースや苺ジュースが好きなの」
「吸血鬼でもですね」
「血を吸わないで」
「そうしたジュースを飲むんですね」
「赤いジュースを」
「そうなんですね」
「ヘルシーよ。それで妖怪博士さんとも仲良しなの」
あのかつては日本の漫画家さんだった人ともというのです・
「そうなの」
「ああ、モンスターは妖怪なので」
「だからですね」
「妖怪博士さんとも仲良しですね」
「あの人とも」
「そういうことですね」
「あの人は全ての妖怪とお友達だから」
妖怪博士さんはというのです。
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