第五幕その九
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「オズの国では何処でもライオンがいるわ」
「そうでしたね」
「臆病ライオンもでしょ」
「はい、ライオンは寒い場所にはいないですね」
「外の世界ではね」
「けれどオズの国ですと」
「何処でもいるわね」
「そうですね」
「そして海でもね」
こちらでもというのです。
「ペンギンが何処でもいるわね」
「オオウミガラスにしても」
「どちらの鳥も外の世界では寒い場所ね」
「そうですね」
「けれどいるし」
オズの国の海の何処にもです。
「そう考えるとね」
「オズの国ではですね」
「外の世界と違って」
それでというのです。
「色々な生き物がどの場所にもいるのよ」
「そうした国なんですね」
「お伽の国だから」
それ故にというのです。
「そうしたことも普通なのよ」
「そういうことですね」
「それにね」
さらに言うトロットでした。
「オズの国にしかいない」
「そうした生きものも多いですね」
「カバキリンもカリダも」
こうした生きものもというのです。
「そうでしょ」
「はい、確かに」
ナターシャも頷きました。
「外の世界ではもういない生きものも」
「さっきお話に出たオオウミガラスもでね」
「あの鳥もだね」
キャプテンが指差した木の枝の先にはです。
黄色くて青いものもあるお口が歯になっている鳥がいました、その鳥は一体何かといいますと。
「始祖鳥もね」
「凄いですね」
「オズの国始祖鳥もいるんですか」
「恐竜の時代にいた鳥ですよ」
「凄い鳥じゃないですか」
「オズの国にはあの鳥もいるんですね」
「そうだよ、恐竜もいるし」
それにというのです。
「外の世界では幻想の世界だと言われる生きものもいるね」
「ユニコーンとかペガサスも」
「それに妖怪がいて」
「ドラゴンもいますし」
「そして他にもですね」
「色々な生き物がいますね」
「そうだよ、スライムだってそうだし」
草原にいたこの生きもの達もというのです。
「他にもだよ」
「色々な生きものがいる」
「それがオズの国ですね」
「こうした場所にナキウサギもいて」
「始祖鳥までいる」
「そうした国ということですね」
「いや、生きもの達を見るだけでもいいね」
前ノーム王も始祖鳥を見ています、勿論ナキウサギも見ています。
「旅は」
「全くだね、後でサバンナにも行くし」
カエルマンも言いました。
「そこでもだよ」
「色々な生きものが見られるね」
「そして楽しめるよ」
「サバンナに行けば」
前ノーム王はこの時のお話もしました。
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