第四百八十話 魔王様、勝利!その十二
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「注意して下さい」
「おいらがっすか」
「はい、くれぐれも」
「何でっすか」
「まあ気付かないならいいよ」
ロズワールは笑って述べた。
「君は死なないかーーらね」
「だからっすか」
「タツマキ君の攻撃を受けてね」
「死なないならそうした時は容赦しない」
タツマキ自身も言う。
「もっとも最初から容赦はしないがな」
「何でおいらが言われるかわからないっすよ」
ゴブタだけはそうだった、だが出番になると彼もタツマキもシュナも律も進んで戦場に出て活躍し連携も出来ていた。
戦いは進み二日三日と進み。
三日目の夜になってだ、九内は仲間達を見て言った。
「そろそろな」
「限界だな」
「皆な」
自分自身でもある霧雨に応えた。
「果たして最後立っていられる者が何人いるか」
「わからないな」
「そうだな、だが少しでもだ」
九内は確かな顔で言った。
「立っていられる者が多ければだ」
「それだけか」
「スサノオに戦力を向けられる」
最後の最後に出て来る彼にというのだ。
「その時まで皆少しでも残って欲しい」
「安心しろ、俺は残ってやる」
霧雨は九内に不敵な笑みで応えた。
「伊達に天下無敵の看板は背負ってねえぜ」
「そうだな、私もだ」
九内も言った。
「何があろうともだ」
「最後まで残るな」
「そうする、だが残る様に力を抜けとも言えない」
九内はこうも言った。
「それが出来る状況ではない」
「戦局が戦局だからな」
「相変わらずかなり激しいからな」
戦いがというのだ。
「それは無理だ」
「少しでも力を抜くとな」
「そこから負ける」
怪人達との戦いにというのだ。
「そうなるからな」
「だからな」
「それは言えない」
「全力で戦い続けないとな」
「怪人達が出なくなるまでな、その時に立っている者達は必ずいる」
九内は強い声で言い切った。
「そしてその者達でだ」
「スサノオと戦うな」
「そこまで考えている、ではだ」
「ああ、今はな」
「今の戦いを行うぞ」
こう言ってだった。
戦士達は戦い続けた、そうして朝を迎えた。朝になると遂に怪人達もいなくなった。だが戦士達もまた。
立っている者は僅かだった、他の者は皆疲労の極みにあり動けなくなっていた。その中にはミカンとユキカゼもいた。
「残念だな」
「ええ、最後の最後まで戦いたかったけれど」
「身体が動かないからな」
「諦めるしかないわ」
「ええ、だからね」
「後は任せるわ」
ミンクとオルガンも動けなくなっている。
「動ける人に頼むわ」
「スサノオを倒して」
こう言ってだった。
まだ立っている者達に後を託した、立っている者達はというと。
九内と霧雨、ルナとだった。
四人の
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