第四百八十話 魔王様、勝利!その十一
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「あの娘の戦いを真似るとね」
「いいか」
「そうしたらいいわ」
「わかった、じゃあやってみる」
「そうしていってね」
「じゃあそうしていっていくわ」
「宜しくね」
こう言ってだった。
ニンフはアストレアをアドバイスしつつ彼女にも考えて戦わせた、そうしたことをしつつであった。
戦いはさらに進めた、戦局は一進一退のままであった。
ロズワールはその戦局を見て言った。
「いつも通りだーーね」
「一進一退ですね」
シュナも言ってきた。
「今回も」
「そう、辛いところだーーよ」
「ですがこのままですね」
「踏み留まれば」
そうして戦えばというのだ。
「やがては」
「敵も尽きますね」
「それまでの辛抱だーーよ」
「いやあ、我慢していけばっすね」
ゴブタもいつも通りである。
「そのうち終わるっすね」
「その通りだーーよ」
「ならこのまま戦っていくっす」
「あの、ですが」
律はここでゴブタにこう言った。
「ゴブタさんさっき兄さんの全開の傍にいましたね」
「危ないところだったっすよ」
「兄さんも注意していますが」
それでもというのだ。
「気をつけて下さいね」
「あの時の茂夫君マジぱねえっす」
「巻き込まれますから」
その攻撃にというのだ。
「迂闊にはです」
「近寄らないことっすね」
「はい」
そうだというのだ。
「くれぐれも」
「それが肝心っすね」
「ゴブタさんなら死なないですが」
それでもというのだ。
「大怪我は避けられないですよ」
「茂夫君本当に強いっすね」
「あと私にも気をつけることだ」
タツマキも言ってきた。
「出来るだけ周りには気をつけているがな」
「それでもですね、タツマキさんも」
「迂闊に近寄られるとな」
その時はというのだ。
「巻き込んでしまう」
「注意するっす」
「正直兄さんが能力を全開にしても周りを気にすることが出来る様になってよかったです」
律の言葉は真剣なものだった。
「あの力はかなりですから」
「絶大な力は制御することが難しいですからね」
シュナも言った。
「ですから」
「嬉しいです」
律は弟として微笑んで述べた。
「本当に」
「ちなみに私は怒ったら制御しない」
タツマキはそうだった、自分で言う。
「腹が立った相手はな」
「そのお力で、ですか」
「叩き潰す」
そうするというのだ。
「どんな奴もな」
「そうした方なので」
ここで律はゴブタに言った。
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