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戦姫絶唱シンフォギアGX〜騎士と学士と伴装者〜
第2楽章〜白衣の学士と四色の騎士〜
第16節「翔のいない日々」
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了子としても、本当はエルフナインを疑いたくはない。
だが、懸念を抱いている以上は、自分がその役を引き受けなければならない。

司令である弦十郎や装者達が、他者を信じることで信頼を築くなら、了子は敢えて疑いを抱く事で信頼を証明する。
彼女は自分自身の役割をそう定義付けていた。

(でも、それが分かったところで、戦力が全然足りてない。シンフォギアの改修と並行して、RN式の修復にLiNKERの調整……タスクが多過ぎるわ!それ以外で望める戦力があるとするなら……)

了子はチラッと、部屋の隅にあるケースに目を向ける。

ケースに取り付けられたネームプレートには、『RN_Model-GEED』と刻印されていた。
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