暁 〜小説投稿サイト〜
レーヴァティン
第二百二十八話 建て直しその十二
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「これまで通りものを送っていく」
「兵糧や武具を」
「そうしていきますね」
「そして順調に進めていく」
「そうしていく、まずはものを集める」
 このことが重要だというのだ。
「それが第一だ」
「はい、銭で買ってです」
「全軍が食って戦えるだけのものを揃える」
「まずはそれからですね」
「それが出来ないと戦にならない」
 そもそもというのだ。
「食えない兵が戦えるか」
「それでは生きることすら無理です」
「倒れてしまいます」
「そうなってしまいます」
「飢えては力も出ません」
「そして武具もないとだ」
 刀や槍、弓矢、鉄砲に具足がというのだ。
「やはりだ」
「素手で戦うなぞ」
「しかも丸裸で」
「これも無理です」
「無茶な話です」
「だからまずは全軍のそれを整える」
 これが第一だというのだ。
「それが出来てだ」
「銭を用い」
「そうしてこそですね」
「戦が出来る」
「その第一ですね」
「まさに」
「そうだ、そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「その揃えたものをどう送るか」
「今がそれですね」
「その段階ですね」
「ではこれよりですね」
「的確に送っていきますね」
「それが出来るか出来ないかだ」
 英雄はさらに言った。
「俺の資質が問われる、ではな」
「はい、そちらもですね」
「ことを進めていきますね」
「その様にしていきますね」
「何か誤りがあれば言え」
 英雄はこうも言った。
「俺は何でも聞く、そして聞いてもだ」
「罪に問わない」
「上様のお考えは左様ですね」
「戦においても」
「言いたい者は言え」
 英雄はこうも言った。
「腹が減ったなら減ったでだ」
「刀がないならない」
「あるならある」
「そして食ったなら食った」
「その様にですね」
「そうだ、言わねば俺が見るまでのことだ」
 英雄自身がというのだ。
「だからな」
「はい、それでは」
「その様にしていきます」
「声は全て届けます」
「前線の声を」
「その様にな、どの兵も常にたらふく食え充分な武具を身に着けている」
 その様にしてこそというのだ。
「俺はそれで最初だと思っているからな」
「それ故にですね」
「足りぬなら足りぬ」
「そう言っていいのですね」
「言わねば実際に見る、またおのずと見ることもな」 
 自分からそうすることもというのだ。
「行う、ではその様にしていき」
「これよりですね」
「軍勢に兵糧や武具を抜かりなく送る」
「その様にしていきますね」
「そうしていく」 
 こう言ってだった。
 英雄は城の再建を進めつつそのうえで補給をしていった、その為の手筈も全て整えそうして後方での戦をしていくのだった。


第二百二十八話   完
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ