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レーヴァティン
第二百二十八話 建て直しその八

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「周りからもぜよ」
「攻めるべきだな」
「敵は盛岡にも勢力を持っちょる」
「広く大きいな」
「そうぜよ、起きた世界で言うと宮城県と岩手県ぜよ」
 この二つの県だというのだ、冬季は英雄にわかりやすい様にだけでなく自分も話していて理解しやすい様にこう例えた。
「その二つの県ぜよ」
「他の場所はそれぞれの国人に分かれているがな」
「あそこは別ぜよ」
 平泉はというのだ。
「でかいぜよ」
「そうだな」
「だからあそことどう戦うか」
 このことがというのだ。
「この奥羽攻めの鍵ぜよ」
「だからこそまず会津を手に入れたしな」
 今いるこの地とだ、英雄は当季に答えた。
「そうしたしな」
「ならぜよ」
「やはり平泉だな」
「あそことどうするかぜよ」
「仙台から攻めるが」
 それだけでなくとだ、英雄は述べた。
「山形、秋田を手に入れてな」
「そうしてじゃな」
「そこから盛岡等を攻めるか、そして」
 それにというのだ。
「津軽まで手に入れてからな」
「北からも攻めるのう」
「囲んでいくか、兵はこちらの方が多い」
 英雄はこのことから述べた。
「それならだ」
「その兵の数を使ってぜよ」
「囲んでだ」
 そうしてというのだ。
「攻めるか」
「それがいいわね」
 奈央は英雄の言葉に考える顔になって答えた。
「ただ仙台から攻め上がるだけでなくて」
「兵の多さを活かしてな」
「囲む様にして攻める」
「そうすればいいな」
「ええ、むしろ仙台に攻め上がるのは従で」
 奈央はさらに言った。
「そしてね」
「主はな」
「山形、秋田と向かって」
「津軽だ、そして盛岡を伺う」
「そちらを主とすべきじゃないかしら」
 こう言うのだった。
「むしろね」
「そうだな、では仙台には十万の兵を向けてだ」
「そうしてよね」
「五万を留守、それに備えとして会津に置き」 
 そうしてというのだ。
「二十五万をだ」
「山形の方に向けるのね」
「そして秋田まで進みな」
「津軽までいってそこから北を攻める兵と」
「秋田から盛岡を伺う」
「そうしていくわね」
「その様にして攻めていく」
 平泉を中心に広大な勢力を持つ彼等をというのだ。
「そうして勝つ」
「そうするわね」
「それと共にだ」
 英雄はさらに話した。
「会津若松城の修復もな」
「進めていくわね」
「後々奥羽を治める柱の一つになるからな」
 それ故にというのだ。
「そうしたい」
「そういうことね」
「それとだ」
 英雄は言葉を続けた。
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