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第四話 テスト勉強その一

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                第四話  テスト勉強
 一華は部活が終わって家に帰ると夕食を食べて入浴の後は勉強に励んだ、それが終わった時は十二時だったが。
 その時まで飲んでいた父、四角い感じの顔で黒髪を整え眼鏡をかけている彼はウイスキーが入ったコップを片手に娘に言った。見ればロックで飲んでいる。
「勉強か」
「うん、もう終わったわ」
「テスト近いのか」
「ちょっと先だけれどね」
「今からか」
「やっぱりコツコツしようって思って」
 家の中なので上下共に青のラフなジャージ姿で話した。
「それでなの」
「そうか、頑張れよ」
「そうするね」
「じゃあ今から寝るか」
「そうするわ、飲まないでね」
「いいのか、今日は」
「いや、飲む気分じゃないから」
 それでとだ、一華は父に答えた。
「そうするわ」
「そうか、じゃあ父さんもこれで止めるな」
「ボトルまだ残ってるわよ」
「また今度飲めばいいさ」
 父は娘に笑って話した。
「何時でも家に帰れば飲めるからな」
「だからなの」
「ああ、今はな」
 やはり笑って話した。
「もうこれでいい、歯を磨いて寝るな」
「そうするのね」
「お風呂も入ったしな」
「それで飲んでいたのね」
「そうだった、しかしな」
「しかし?」
「ウイスキーはやっぱりこれだな」
 飲んでいるそれの話もした。
「スコッチだな」
「イギリスのお酒ね」
「これが一番美味いな」
「そうなのね」
「吉田茂さんも好きだったんだ」
「総理大臣だった」
「ああ、和服と着て葉巻を吸ってな」
 そうしてというのだ。
「ステッキ持っていて薔薇も好きでな」
「お酒はスコッチだったのね」
「そうだったんだ」
「ウイスキーって美味しいの」 
 一華はそのスコッチだけでなく吉田茂についても語る父に問うた。
「そうなの」
「ああ、美味いぞ」
「飲んだことあるけれど」
「美味しくないか」
「何かね」
 こう父に答えた。
「私は」
「チョコレートとかとも合うぞ」
「そうなの」
「だから甘いもの、洋菓子食べながらな」
「飲むといいの」
「あとナッツだな」 
 そういったものも合うというのだ。
「そういうのを食べて飲むとだ」
「美味しいの」
「そうしてみたらどうだ」
「それじゃあ今度ね」
「ただ強いからな」
 ウイスキーはというのだ。
「注意しろよ」
「アルコール度日本酒の倍以上よね」
「三十五度位あるからな」 
 ウイスキーのアルコール度の話もした。
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