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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
☆逆犯-ぎゃくれいぷ-
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で嫌という程思い知った。
なのでここは最初から勝つことは考えず負けることを考える。
とはいっても、この先私が負けないと意味が無いのだから。
「かったけど、どうするの?」
「そうねぇ…お姉さん貧乏だからお金はないし…そうだ!!」
いかにも今思いつきましたという感じで、私は腕のアームカバーを外し、それをやまとくんに差し出した。
「…?」
「勝者は敗者のモノを一つ頂く。そういうことにしない?」
「そ、それって…?」
「やまとくんが勝てば私から一つものを奪うことができます。でも私はなーんにも持ってないのでこうしてお洋服を差し出す。ということで。」
刀あんじゃん。とか言ってはいけない。あれは魂みたいなものだからそう簡単には渡せないのです。
「え、で、でも…。」
そしてやまとくんはそうして勝ち続けたらどうなるかということを安易に想像できたんだろう。
下を向き、もじもじしている。
「でも?」
「そうしたらむさしが…むさしが…。」
「武蔵お姉さんが何?どうなっちゃうの?」
「は、はだ…。」
「まぁいっか!勝負を続けましょ!」
やまとくんの言い分を強引に中断させ、また勝負を挑む。
無論。負けるつもり100パーセントなのだけれど。
?
「ねぇどうしたのかなー?勝負ってのは相手の目を見るのよ?ずっと下向いてるけどやまとくん、何かあったのかなー?」
「…。」
事は計画通りに進んでいました。
かっこいいお姉さんの迫真の演技でやまとくんに悟られることなく、こうしてそろそろ年頃の子供なら目も合わせられない格好にまでなりました。
彼女の姿は第1再臨。
装飾品が少ないこれを選んだのも計画の1つです。
そうして負け続け、彼女はついに自分の着ていた青い着物をやまとくんに差し出したところです。
「…。」
「ほら、これ。」
やまとくんは受け取ろうとしますが下を向いているため中々受け取れません。
ちゃんと見ればいいのですが真正面を見ればそこには下着一枚のあられもないみだらなお姉さんがいます。
まともに見れません。
「あ、あのさ…。」
「なーにやまとくん?」
顔を上げれば、目の前にはお姉さんの顔。
そこから少し下に視線をずらすと見える胸はやまとくんにはあまりにも刺激が強すぎました。
「も、もうやめよう!!」
視線を逸らし、後ずさります。
「どうして?」
「よ、よくないよ!かけごととか…おれすきじゃないから!!」
「そう?」
そうするとお姉さんはやまとくんに近付き。
「じゃあ…こうしましょ!」
やまとくんの上着を強引に脱がせました。
「!?」
「勝負を放棄するのなら、やまとくんは負けを認めるって事でいいのよね?」
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