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同盟上院議事録〜あるいは自由惑星同盟構成国民達の戦争〜
【著名な戦闘】ヴァンフリート4=2防衛戦
【著名な戦闘】ヴァンフリート4=2防衛戦(9)〜セレンゲティ氷原大機動戦(上)〜
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部隊が遮蔽を利用しながら段列に襲いかかる
「いいぞ!突っ込めぇ!」
火砲の支援を受けながら小銃を放ち、二輪車で掻きまわしながら歩兵達の注意を引き――第二陣はさらに強大な砲を担いでいた。
上空ではワルキューレとスパルタニアン――さらに低重量専用機が激戦を繰り広げている
「ポスポリテ・ルシェニェの意味は大衆蜂起!俺達が味わってきた屈辱とタップリとしゃぶりやがれクソ野郎ども!!」
輜重車両にハンドキャノンを叩き込む。
「ハンドキャノンをぶち込んでやったな!!撤退!てったぁぁい!」
「逃がすなぁ!撃て!何をしている!撃て!」
押っ取り刀で駆け付けた護衛部隊を尻目に彼らは尻に帆をかけて逃げ出した。
逃げ遅れた者たちは倒れるがそれを拾うこともなく彼らは逃げてゆく。
すべての目的は宇宙の主戦場からこの艦隊の兵力を引き離すことだった。彼はおよそ6,000名の兵士をかき集めた。そのほとんどは構成邦軍だったが、全員がよく鍛えられ、統制がとれていた。
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その頃、司令部用のエネルギーフィールドに覆われた司令車両の中でラインハルトもまた激戦(?)を繰り広げていた。
「何故だ!何故ワルキューレを出さない!航空戦は膠着している
ワルキューレをさらに出せば押し込めるであろう!」
同盟軍の妨害もあり乱れがちな映像の先にいる男はこの星の外気よりもなお冷ややかであった。
『弁えろ、ラインハルト准将。俺は卿の指揮下ではない。いや、卿より先任であり艦隊全体の単座戦闘艇の運用は私の管轄だ
卿のように目先の武勲とやらの為に上官に怒鳴り散らす程、近視眼でもない。
私は宇宙に上がることも考えねばならないのでな』
相手は艦隊の単座戦闘艇監――ワルキューレの管理と参謀としての役割も兼務する。同じ准将であってもラインハルトより先任であり役割もより重いのだ。
「……ッッ」
『とにかく、これ以上のワルキューレの地上戦参加は認められん……艦隊の制宙能力に傷がつくからな』
「何が艦隊の制宙能力か!!この艦隊は著しく訓練が不足しておりどのみちマトモな戦闘ができないと判断されたのだ!戦力を出し惜しみしたところで戦闘が長期化すれば叛徒共の艦隊がおしかけてくるだろう!卿が叛徒の艦隊を蹴散らすとでも言うのか!」
『なんだと……?』
単座戦闘艇監は眉を跳ね上げるがすぐに侮蔑するように笑みを浮かべた。
『ふん、たかだか200隻の指揮も投げ出した孺子がくだらぬ陸戦遊びに貴重な戦力を投じろというか。もう結構だ、副将風情が直接私に要請を出す時点で横車を押していることを自覚するがいい』
吐き捨てるようにいうと乱れた映像はそのまま途切れた。
リューネブルクを通す、あるいは艦隊司令部の伝手を辿る、それができない立場であった
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