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私の中に猫がいる 完結
4-?
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 久々にプチ(チッチ)を洗って、お風呂上りに2階に連れて上がって、身体を拭いてあげながら

「ねえ クリスマスの時、お泊り誘われたんだ 行こうかと思ってるのよ」

「いいじゃぁないか」と、プチが急に私の中に戻ってきた。途端にチッチが嫌がって、ベッドの端っこに逃げてしまった。

「うーん 2回目だけど・・大丈夫かなぁー」

「抱かれることがかー そんなこと、俺に聞かれても、わかるわけないじゃん でも、やさしくしてもらえよ 俺は、行かないよ」

「だよね プチがいると、なんかやりにくいと思うー」

 クリスマスの近い土日で、「美浜」のなずなからも誘いがあったんだけど、今回は、断っていた。当日、三宮の駅で3時に待ち合わせをしていた。私は、深いローズ色のベルベット地のワンピースで腰より少し上で結すび前でリボン飾りにするといったもので着飾った。お母さんが買ってくれたものだった。家を出たとこの坂の上から、プチに見送られて、出掛けていった。

 思っていたより、自分でもワクワクしているのがわかった。駅は混雑していて、舜と会えるかしらと思いながら、キョロキョロしたが、直ぐに声を掛けられたのだ。

「ごめんなさい 待たしてしまった?」

「いいや まだ、時間の少し前だよ そのリボン可愛いね」

 私は、服と同じ色の布で左側の髪の毛を少しだけ耳のところで結んでいたのだ。褒めてくれて、単純なんだけれど、少し、嬉しくて・・。

「暗くなるまで、ハーブ園に登ろうか 上から見るのもきれいだよ」

「うん 素敵なんだろうな 行こ―」と、私は、腕を組んでいった。

 上に登ると、夕陽が沈んでいくところだった。

「うわー きれいね タイミング良かったわ ねぇ 舜」と、私は感激していた。

「うん みごとだね これだけでも、来たかいあったかな」

 しばらく、散策していると、街の灯りも点灯し始めていた。殆どがカップルだった。みんな、これから、どんな夜をすごすのかなって、私は想像していたのだ。

「そろそろ行こう あちこちでイルミネーション見られるから」と、私達はホテルに向かった。途中、商店街とかで、ツリーなんかも飾ってあったりで、華やかな電飾がいっぱいで・・。ホテルの近くでも、向こうの方にモザイクのツリーと観覧車の灯りが見えて、絵本のような景色が広がっていた。

 部屋に着くと、窓には暗い海が広がっていたが、遠くには灯りがチラホラして、行きかう船も見える。コートを脱いで見とれている私の肩を舜が抱いてきて

「そうやっている君の後ろ姿もきれいだよ こうやっていられることに幸せを感じる」とささやいてきた

「そんな 歯が浮くような言葉・・でも、うれしいわ 良かった」

 唇を軽く合わせた後、舜はホテルのレストラン
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