第二十九話 報いを受けた人その十四
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「ばれないと、そしてばれてもね」
「問題にならないの」
「訴えられない限りは」
「そんなところなのね」
「ええ、先生の労働組合もあって」
日教組のことも話した、あの世襲制の独裁国家であり軍事と独裁者の遊興に国家予算の半分近くを使っている北朝鮮を賛美している組合だ。
「そこが守るから」
「そんな先生を?」
「ええ、しっかりとね」
「あの、それって」
「咲ちゃんも前にお話してなかった?」
「そういえばそんなお話もしたかしら」
「そう、そんな組織もあって」
そうしてとだ、愛はあらためて話した。
「それでそんな先生もね」
「いてなのね」
「それで残るから」
「生徒を罵ってもなのね」
「残れるのよ」
学校にというのだ。
「失業しないでね」
「そうなのね」
「そう、だからね」
「あの先生も残っていたの」
「先生をやっていけていたのよ」
そうだったというのだ。
「これがね」
「そうだったのね」
「だからそんなことしても先生としてやっていけたけれど」
「神様は見ていて」
「それでね」
「交通事故に遭ったのね」
「そこで反省出来たのよ」
こう咲に話した。
「酷い先生だったけれど」
「反省出来て」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「いい人になれたのよ」
「悪いことをしたけれど」
「そうした機会があったからよ、足は不自由になったけれど」
それでもというのだ。
「その代わりにね」
「心を入れ替えて優しい人になれたのね」
「けれどそこで反省していなかったら」
その場合はというと。
「もっとね」
「酷いことになっていたのね」
「障害者でも悪い人はいるでしょ」
「性格の悪い人も」
「それはその人の身体の問題じゃなくてね」
「心の問題ね」
「目が悪くてもひがみ根性強くてご家族に暴力振るう人もね」
こうした人物もというのだ。
「いるしね」
「だからなのね」
「障害者でもそうした人がいて」
そしてというのだ。
「その先生も反省していなかったら」
「性格に問題があるままで」
「それでね」
「もっと酷いことになっていたのね」
「息子さんともご主人ともね」
「いい関係を築けなかったのね」
「そうだったと思うわ」
愛は考えつつ話した。
「本当にね」
「そうだったのね」
「そこで反省して」
怪我をしてというのだ。
「その先生にとってもよかったわ」
「怪我をしても」
「それでもね」
「そうなのね」
「そう、けれど本当に許されないことをしても」
「人は反省すれば」
「いい人になれるのね、ただその人は」
反省したとしてもというのだ。
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