第五幕その五
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「お家をね」
「そうするのね」
「それでいいかな」
「いいと思うわ、貴方のものだから」
それでというのです。
「もうね」
「わしの好きにすればいいんだね」
「そうしたらいいわ」
「ではね。いやこの森でもいいことがあったね」
こうも言った前ノーム王でした。
「栗鼠を見られてね」
「そしてなのね」
「うん、トルコ石も手に入れて」
それが出来てというのです。
「二つもいいことがあったよ」
「それは何よりね」
「うん、ではこのままね」
「旅を進めていくわね」
「皆と一緒にね」
そうするというのです。
「これからもいいことがあるから」
「だからよね」
「先に進んでいくよ、あとね」
「どうしたの?」
「いや、このお昼だけれど」
ここでこうも言った前ノーム王でした。
「何を食べるのかな」
「そうね、何でも出せるけれど」
トロットは前ノーム王の言葉を受けて言いました。
「皆がそれぞれ好きなものをね」
「出してくれるんだ」
「そうさせてもらおうかしら」
「ではわしはカルボナーラかな」
前ノーム王はトロットの言葉を受けて言いました。
「それをいただこうかな」
「カルボナーラなの」
「それを食べてね」
そしてというのです。
「楽しませてもらおうかな」
「カルボナーラね」
このスパゲティと聞いてです、トロットは前ノーム王を見てそれはなってお話しました。
「貴方卵は本当に」
「平気になったよ」
「そうよね」
「うん、それでカルボナーラもだよ」
「食べられるのね」
「あの生クリームにベーコン、黒胡椒もよくて」
「勿論大蒜とオリーブオイルは欠かせないわね」
トロットは笑顔で応えました。
「この二つも」
「それはパスタならだね」
「そうね、それでカルボナーラは」
「卵の黄身もだけれど」
「卵が大丈夫になったから」
「楽しめる様になっているんだ」
こうトロットにお話しました。
「今のわしは」
「そういうことね」
「うん、だからね」
それでというのです。
「わしもだよ」
「お昼はカルボナーラね」
「そうしようかな」
「いいと思うわ。じゃあ私は」
トロットは自分のことを考えました。
「シーフードがいいかしら」
「ああ、君はそれだね」
「そちらのパスタでね」
「それもいいね、ではね」
「お昼はね」
「それぞれの好きなものを楽しもう」
こうしたお話もしつつ進んでいきました、そうしてです。
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