第四百八十話 魔王様、勝利!その五
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「力を合わせて」
「共に戦っていきましょう」
「大丈夫、一人じゃないから」
麻子も言ってきた。
「安心して戦おう」
「背中を預けられる仲間って訳だな」
霧雨はみほ達の言葉を受けて笑顔で述べた。
「有り難いぜ、じゃあ一緒に戦っていこうな」
「そうしましょう、西住さんが言われることならです」
サラも微笑んで言ってきた。
「間違いはありません」
「訓練でもいつも的確に言ってたしな」
「戦術戦略眼は相当なものです」
「そうだな、だったらな」
「西住さんの言われる通りにです」
「戦っていっていいな」
「左様です」
「そうだな、じゃあやってやるか」
「俺が見てもだ」
シャルルも言ってきた。
「お嬢ちゃんの戦術と戦略はかなりだ」
「だからだな」
「ここは素直にな」
「従うのが一番ってことだ」
「そうだ、そうして戦えるな」
「背中を預けるって言っただろ」
これが霧雨の返事だった。
「だからな」
「そうして戦うな」
「ああ」
こう答えてだった。
霧雨はみほ達とシャルルの援護攻撃を受けつつサラと共に一撃離脱でゴルゴムの怪人達を倒していった。
強烈な一撃を浴びせて離脱する、それを繰り返し有利に戦っていた。それで霧雨はこうしたことを言った。
「俺の仲間にシャバ憎は一人もいねえな」
「弱い者はか」
「ああ、そうさ」
シェルルに不敵な笑顔で答えた。
「全員が全員強いぜ」
「私達もでありますか」
「ああ、勇気があるからな」
優花里にも答えた。
「だからな」
「そうでありますか」
「本物の勇気があるとな」
それならというのだ。
「そいつはそれだけで強いんだよ」
「そうでありますか」
「だから幾ら拳が強くてもな」
それでもというのだ。
「勇気はないとな」
「弱いでありますか」
「ああ」
まさにというのだ。
「そんな奴はだ」
「そうでありますか」
「そういえばそうね」
ここで沙織が頷いた。
「腕っぷしだけ強くてもね」
「勇気がない奴がいるな」
「そうした奴って弱い者いじめとかはするけれど」
「本当に向かうべきものに向かわねえな」
「ええ、絶対にね」
「そうした奴はな」
それこそというのだ。
「弱いんだよ」
「腕力だけね」
「腕力の強さなんてな」
「何でもなくて」
「大事なのはここだ」
自分の左胸を親指で指差して言った。
「あくまでな」
「心ね」
「今言っている通りにな」
「勇気があるかどうかですか」
華も言ってきた。
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