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を話して、それ以降の僕の知らないことまで話し始めたのだ
「清音ちゃんは、勤めているお店の人達にも評判は良いのよ、だけど、男が悪くってね お金を清音ちゃんにせびりに来るらしくって、清音ちゃんの顔を叩いて、財布ごと奪い取って行ったこともあるらしいのよ だけど、清音ちゃんはあの人は本当は優しいのよと笑っていたみたい ひどくない?」
美鈴は下を向いたきりだった。何かを考えているのだろうか
「だけどさー お母さんも一緒なんだろう 何で、そんなんになるのかなぁー」と、僕がつぶやくと
「そうなんよ 多分、お母さんとは、一緒に住んでいないわよ もう」と、光瑠も言っていた。
「美鈴 会ってどうするんだよ そんな状態なのに 一緒に住もうなんて だいたい、その男だって清音ちゃんを手放すと思えない 金ずるなんだろう」
「あっ もう一つ その子 小野って苗字みたいよ だから、妹さんじゃぁ無いかもね」と、光瑠が言うと
それまで、黙っていた美鈴が、思い切ったように話し出した
「小野って お母さんの旧姓なの あの時、お母さんが一緒に出て行った男は、上野という苗字なのよ 何か事情があったのね やっぱり、会いに行かなきゃ ずーと、このままじゃぁね」
「だけど、無理やりなことすると、美鈴だって危険だし、そんな奴だから、美鈴のお店に嫌がらせしてくるかも知れないよ」と、光瑠は心配していた。
「そうよね 変な風にすると、清音だって、素直になれないかもね 難しいよね」と、美鈴は考え込んでしまった。
「とりあえず 僕が会ってみようか」
「だめよ 角立つわ お姉ちゃんの昔からの仲良い男の子って、わかっているんだから・・私ね 思い切って 明璃に行かそうかとも思ったりするのよ あの子、不思議とそういうことをうまくこなすような気がするから・・ ねぇ 美鈴 聞いている?」
「あっ ごめんね 考えちゃって」と、美鈴は何かを考えていたのだ
「あのね 私 堤さんにお願いしようかと、思って」
「堤さんって、あの工務店の なんで・・あの人 信用できるの? 私ねなんかあの人、やさぐれているとこあるような気がすんのよね」
「どうして? とっても、親切で助けてくれているわよ」
「それは なんか 美鈴に下心あるんちゃうの」
「光瑠がそんな風に言うのって らしくないわよ 見た目で判断するなんて 今回のお店のことでも、助かっているわよ」
「うー そうかな 蒼 どう思う」
「うん 僕は、あんまり、あの人のこと知らないから何とも・・ でも、ナカミチのことを昔から知っていて、美鈴のこと応援はしてくれているのは確かだ 美鈴がいいのなら、それも手かもな」
「実はね あの人 昔から、バイクにも乗っていて 確かに 昔は・
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