051話 学園祭編 万有を齎す黄昏の剣 −メルクリウス−
[7/7]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き
「こ、こう……?」
私はプレートを回して試しにイリヤの青の結晶に合わせてみると、急に私の意識が引っ込む感覚を味わい、次の瞬間には、
『あれ!?私、小さくなったの!?』
一瞬の間に私はスペードの赤い結晶の上に透明に浮かんでいた。
つまり、
「あ!私自由に動ける!」
そう。驚くことにイリヤが実体を持ってその場にいたのだ。
ご丁寧に身長も死ぬ前のイリヤのままであり、赤原礼装もイリヤに合わせて子供サイズに変換されていて銀色の髪が赤によく映える。
「シホ様!?それにイリヤさん!?」
タマモは武闘会まで一緒にいたこの世界のイリヤを思い出してか、ペタペタとイリヤを触っていた。
「くすぐったいわよ〜」
「す、すみません……しかしアーティファクトにここまでの権限もあるのは異常なのではないですか?魂の置換で姿形まで変わるだなんて……膨大な神秘です」
「それゆえの伝説級か……恐れ入るな本気で」
エヴァも舌を巻くほどだから相当だろうな。
「確認できたことだし、戻るねシホ」
それでイリヤが私の結晶を先端に合わせると、また一瞬で私の意識が表に出ていく感覚を味わい、みんなと同じサイズに戻っていた。
「ごめん…………すごすぎてちょっとふて寝していいかな?」
私の言葉に、
「まだ対策会議中ですよー!」
と、ネギ先生に泣きつかれてしまった……。
それで頭痛も発生して頭がパンクしそうなのを耐えながらも超さんについての話し合いが再開されたのだけど、私も含めてみんなはしばらくどこかぼーっとしていたのが印象的だった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ