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吸血鬼になったエミヤ
051話 学園祭編 万有を齎す黄昏の剣 −メルクリウス−
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変化はないのとは違って、赤原礼装の姿に変わっていた。

「全体的に髪色とかも含めて赤い……」
「確かに赤いね……」
「でもシホに似合っていてカッコいいわね」
「シホ様!とてもお似合いです!これでいちいち戦闘服を用意する手間も省けましたね」

みんながそう話していると、なにやら剣になにかの念のようなものが感じ取れて、ふと四つの色のプレートに目を向けると突然紫と青の結晶が光り出した。
なにごとかと思い、横に水平にしてみたところ、結晶の上にまるでホログラムかのように人の姿が現れる。
そこには……、

『あ! やっと起動した!』
『起動しましたね……』

そこにはミニチュアサイズのイリヤの姿ともう一人、イリヤを大人にしたかのような感じで白いローブを着ている女性が映し出された。

「え?イリヤ……?」
『やっほー! シホ! こうして会うのは久しぶりだね!』
「そ、そうだね……えっと」

私は少し混乱する頭で周りを見回すがみんなも固まっていてイリヤ達に視線が集中していた。
そこに冷静に勤めているのか、

「貴様がイリヤスフィールか?」
『あ、その声はシホの精神世界に入ってきた人?』
「そうだ。私はエヴァンジェリン・A・K・マクダウェル。真祖の吸血鬼であり今はシホの主人と言うところか?」
『主人!?ずーるーいー!シホは私の妹なのにー!!』

バタバタと透明のイリヤが暴れている。
小さくてかわいい……。

『イリヤさん、話が進みませんから……』
『あ、うん。始祖様』

始祖様、ね……。
アインツベルンの歴史はそんなに知らないけど、どういう人だろうか。

『皆様、お初にお目にかかります。わたくしはシルビア・アインツベルン……イリヤの、いえ……アインツベルンの始祖と言う立ち位置にあります。もう忘れ去られた肩書ですがね』

そう言ってシルビアさんはみんなに挨拶をしている。
でも、

「ちょっと……アーティファクトって意思を持つものなの?」

アスナの疑問はもっともだね。
私もそこのところ詳しく知りたかった。

『いえ、わたくし達は基本シホさんの中に魂をともにしているだけなのですが、このアーティファクト……真名を『万有を齎す黄昏の剣』……またの名を『メルクリウス』を仲介することでわたくし達の意識を表に出すことが可能になっているのです』

シルビアさんの説明になるほど……と思っていたが、そこでエヴァがわなわなと震えているので何事かな?と思っていると、

「『メルクリウス』だと!?」
「知っているのか、エヴァちゃん!?」

ライデンばりにハルナが問いかける。

「ああ。詳しくはないが伝説級のアーティファクトだと聞く……ああ、茶々丸がいればアーティファクトの詳細を検索できたもの
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