第四百七十九話 仲間達集結その十四
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「スサノオではない」
「はい、この世界でもです」
可奈美も言ってきた。
「私達は最後の最後にはです」
「立っているな」
「勝って」
「そうだな、ではな」
「備えもどんどんしていきますね」
「訓練と共にな」
それと並行させてというのだ。
「そうしていこう」
「それじゃあ」
「辛い戦いはいつものことだから」
こう言ったのは沙耶香だった。
「特に思うことはない」
「仕事をしなかったらそれでいい」
「ねね」
薫とねねはいつもの調子だった。
「というか働いたら負けだ」
「いや、それは違うだろう」
姫和は薫のその言葉に注意を入れた。
「やはり仕事はしないと駄目だ」
「けれど今はお仕事じゃないから」
舞衣が優しく言ってきた。
「だからね」
「いいのか」
「そうじゃないかしら」
「今するのは戦いです」
エレンは笑って語った。
「だから薫もいいのです」
「働いたら負けだ」
薫はまたこう言った。
「あくまでな」
「あと生きることも負けだね」
太宰は薫に続いた。
「やっぱり人間最後はね」
「いや、自殺は駄目だろ」
すぐに当麻が突っ込みを入れた。
「それは」
「駄目かな」
「最後の最後まで生きないとな」
「けれど生きるって中々辛いよ」
「それでもだよ、俺だってな」
当麻は自分のことも話した。
「いつもこうしてな」
「ガウ」
たえに頭を噛まれつつ言う。
「何かしらあるんだぞ」
「そういえば君よくインデックス君に噛まれるね」
「今はたえさんでな」
このことを自分から言った。
「そうした状況なんだよ」
「何かと大変なのは事実だね」
「それでも生きてるからな」
だからだというのだ。
「あんたもな」
「生きるべきなんだね」
「そうだよ」
「まあ生きるなら」
太宰も言った。
「必死に生きろってことだね」
「そういうことだよ」
「自殺は考えないで」
「というかあんた死にたい割にな」
当麻は太宰を見てさらに言った。
「必死に戦って人のことを想ってるな」
「そうかな」
「ああ、敦のことだってな」
「敦君は大事な後輩だからね」
「けれど死にたいならな」
心からそう思っているならというのだ。
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