第138話
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シズナにまともな一撃を与えれば、アリサ達の勝利とする事が俺とセレーネの代わりに君がアリサ達の相手をする事に対して約束してもらった条件”であった事を忘れたとは言わせないぞ。」
「へ………」
「リィンさんがシズナさんに対してそのような条件を……」
「なるほどね……まさに”化物”クラスの”剣聖”であるその女相手に”光の剣匠”を始めとした協力者達の大半がいない状態の今のアタシ達が勝つのは厳しい……というか、”ほぼ無理”と判断してそんな条件を出したんでしょうね……」
「だったら、さっきのサラ達の攻撃が決まった時点で”条件”は満たしているじゃないか〜!」
リィンがシズナに向けて言った言葉を聞いたマキアスとエマは呆け、セリーヌとミリアムは疲れた表情で呟いた。
「君の予想以上に奮闘した彼らに対して戦闘意欲が高まる気持ちは理解できるが、俺達のここでの役割はこの霊場での儀式に必要となる”闘争”をするだけで”お互いの勝ち負けは関係ない。”役割もそうだが約束も忘れて、私情で戦闘を続ける事は”剣聖”を名乗る者として相応しい行為ではないと俺は思うが?」
「……うん、返す言葉もないね。」
リィンの指摘に対して少しの間黙り込んだシズナは苦笑した後”~氣合一”状態を解くと共に大太刀を鞘に納め、それを見たリィンも”神気合一”状態を解いて太刀を鞘に納めた。
「それにしても……フフ、咄嗟の判断とはいえ一瞬で”力”を解放して、あまつさえあの状態の私の攻撃を受け止めるなんて、私の技を盗んだことといい、増々可愛さが増して君の姉弟子として誇らしいよ、弟弟子♪」
「ちょっ、いつも言っているようにみんなの前で”これ”は止めてくれ……!」
そして無邪気な笑顔を浮かべたシズナはリィンの頭を撫で、シズナの行動にリィンは恥ずかしがり、その様子を見ていたその場にいる全員は冷や汗をかいて脱力した。
「フン、人目もはばからずにセレーネやエリゼ達に同じ事をしているお前だけは他人の事は言えないだろうが。」
「それに”いつも”って事は、”灰獅子隊”の面々がいる前でもやっているんだろうね。」
「というか、リィンが”アレ”をされているなんて、何だか新鮮だよね……」
「まあ、彼女がリィンの”姉弟子”との事だからというのが一番の理由とは思うが……」
「フフ、”姉属性”は数多くの女性達を侍らしているリィン君にとっても新鮮だろうね。よく見たら容姿も相当な上スタイルも平均は超えているし、何よりも彼女は今までリィン君の周りにはいなかった”姉同然の存在”だから彼女の戦闘能力を抜きにしても、アリサ君にとっては新たなる強力な恋の好敵手の出現かもしれないね♪」
「ちょっ、何をおかしなことを言っているんですか、アンゼリカ先輩
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