第138話
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半が”学生”である事を考えると悪くない実力だけど、やっぱりもう一つのリィンの元クラスメイト達の予想通りの実力っぽいかな〜。」
「”もう一つのリィンのクラスメイト”――――――”黒獅子の学級(ルーヴェン・クラッセ)”出身の人達の事か……!」
「あの人達はボク達の実力をどう予想しているの〜?」
困った表情で呟いたシズナの言葉を聞いたガイウスは真剣な表情で声を上げ、ミリアムはシズナに問いかけた。
「”学生という部分で考えれば実力自体は悪くないけど、敵の命を奪う事を避けているから、自分達よりも実力が上の強敵達との戦いになるとリィン頼りになる半端者達”――――――それが彼らが予想している君達の実力だよ。」
「フン、俺達が”半端者”とは言ってくれる……!」
「それに我らは決してリィンばかりに負担をかけて等いない……!」
シズナが口にした言葉を聞いたアリサ達がそれぞれ血相を変えている中ユーシスとラウラは怒りの表情で声を上げた。
「――――――実際、”半端者”じゃないか、君達は。”戦士”でありながら”人の命を奪う”覚悟がないのだからね。――――――ああ、勿論その中には”既に人の命を奪った事のある”紫電と妖精、蒼の騎士も、彼らに染まっているんだから当然”半端者”の中に含まれているよ。」
「教え子達と同年代のアンタに評価されるなんて、随分と舐められたものね……!」
「ハッ、随分と上から目線の言い方だが、その言い方だと”Z組”の中で唯一シュバルツァーについたアルフヘイムもその”半端者”の中に入るんじゃねぇのか?」
「………………」
「セレーネ……」
シズナの指摘にサラが厳しい表情で声を上げた後アッシュは鼻を鳴らしてセレーネに視線を向け、アッシュの言葉を聞いて複雑そうな表情で黙り込んでいるセレーネをリィンは心配そうな表情で見守っていた。
「そうだね。――――――だけど彼女は他の”Z組”の面々と違って、リィンが多くの人々の命を奪う事になる道を歩むと知ってもなお、唯一共に歩む事を決めて、実際にこの戦争でリィン達と共に多くの敵兵達の命を奪っている。そんな彼女は”半端者”ではなく、”一人前の戦士”だよ。君達と唯一違う点である”竜族の潜在能力”を抜きにしても、君達”Z組”の中で彼女だけは肝心な戦いはリィン頼りじゃない戦力さ。――――――だからこそ、黒獅子の学級(ルーヴェン・クラッセ)の面々も彼女もそうだが、彼女のようにリィンを支える為に”一人前の戦士”になったエリス達の事は君達と違って、高評価して自分達の仲間として受け入れているんだと思うよ。――――――それこそ、例え戦争相手の国の皇女や騎士見習い、大貴族の当主であったとしてもね。」
「シズナさん………」
「………………」
一方シズ
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