五河シャイニング/降臨するゼロ
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ガキィ!!
ベリアル「こ、これは……」
ベリアルの身体が光の拘束具で壁に貼り付けられる。
そして澪は士道の身体に抱き着いた。
澪「ここまで、辛かったでしょ?頑張ったね、シン……」
その時士道は澪の気持ちを察しながらも、心の奥底で感じていた。
自分は崇宮真士、でも今の自分は五河士道という一人の人間であり、真士とは名乗れない事を。
だが、それも澪は気付いていた。
士道「澪、俺は……」
澪「わかってる、自分は五河士道でありたいと思ってる。でも、私が欲しかったのは、シンの温もりと、優しさだよ。それをあなたは持ってる。思ってたんだよ、例え私の力で存在そのものを作ったとしても、それはシンじゃないって」
士道は澪の髪に触れると、その本心を察した。
士道「だからこそ、俺を生み出したんだろ?待ち続けても帰ってこないなら、自分の生み出した真士の人形に……
自分は殺されたかったって……」
澪「!!」
澪は自分の望んでいた事を士道に告げられ、動揺する。
澪「なんで……知ってるの……」
士道は鋭い視線で澪に告げる。
士道「ベリアルと戦った時、感じてたんだ。お前の心の叫び、でも、俺は真士の記憶は持っていても真士になるつもりも無いし、お前を殺すつもりもない。寧ろ、お前を救ってやりたいんだ。ずっと泣き続けていた、俺のかつての恋人を」
その言葉に澪は涙をあふれさせ、荒廃した街を見渡し、士道に告げる。
澪「私は……こんな街を望んだわけじゃない、シン、もしあなたが私を救ってくれるなら、私の願いを聞いてくれる?」
士道「ああ、お前はどうしたいんだ?」
澪は輪廻楽園(アインソ・ソフ)を使い、フラクシナスから精霊たちを呼び出す。
澪「私はやり直したい、この世界を、シンがこの世界で出会った、皆と!!」
澪は黄金を身に纏い、士道は澪の手を掴む。
士道「それが、澪の望みなら、皆、力を貸してくれ!!」
精霊11人「わかった!!」
精霊たちを束ね、士道は再びゼロスーツを身に纏い、澪の力で精霊たちと融合した。
世界に現れたの黄金のウルトラマンゼロだった。
ゼロ「我が名はゼロ、奇跡の戦士、シャイニングゼロ!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
シャイニングゼロは降臨すると、大きな閃光と共に、世界を飲み込んだ。
光に飲まれた街、それは士道が創造した、新世界がこの次元に生まれ落ちたのだった。
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