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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
姉少-おねしょた-
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。
しかし、熱いのはいつまでたっても来ません。
それどころか、
「…?」
ふっ、と押さえつけられていた腕が急に自由になりました。
なんだろう、
そう思い、瞑っていた目をゆっくり開けると目の前には
「い、いてぇ…!」
手をおさえ、痛がっているガスバーナーを持っていた男。
その足元にはカラカラと床に転がるガスバーナー
腕をおさえていた大人達はそれをやめ、皆あるものを見ていました。
そこにいたのは
「お姉…さん?」
「助けてって聞こえたので、助けに来ました。」
あやしいお姉さんでした。
彼女はすぐに走り出し、机を飛び越えやまとくんの手を引っ張ると、背中に回します。
「振り落とされないよう、しっかりつかまってて!」
「…うん。」
あやしいお姉さんにおんぶしてもらう状態になり、やまとくんは言う通りしっかりお姉さんの身体にしがみつきます。
「なんだお前!!」
「いかにも、私がこの子のサーヴァント宮本武蔵です!」
「サーヴァント…こいつ!悪魔だ!!」
あやしいお姉さんを悪魔というなり、大人達は皆手に武器を持ちます。
「どこの誰だか知らないけど、やまとくんにひどいことするなら容赦はしないから!」
それから、あやしいお姉さんの活躍はすごいものでした。
あちこちとびまわり、すごいはやさで走り、怖い大人達を次々とやっつけていきます。
ものの5分としないうちに、そこには十数人の大人が倒れた光景が広がっていました。
「悪魔め…!」
「安心しなさい。やまとくんへの配慮を含めて峰打ちにしといたから。」
さすがに斬って殺すのは子供のやまとくんによろしくないため、峰打ちで全て仕留めたあやしいお姉さん。
後は守護局の方々に任せることにします。
「大丈夫?怪我とかない?」
「…うん。」
戦いは終わったので、背中におぶったやまとくんを下ろすとあやしいお姉さんはしゃがんで目線を合わせ、怪我はないかと聞きました。
無傷です。酷いことになる前に、こうしてあやしいお姉さんが助けてくれたのですから。
「その…むさし。」
「うん?」
「たすけてくれて、ありがとう…。」
命を救われたようなものなのでどれだけあやしくてもお礼は言わないといけません。
そうするとあやしいお姉さんはニッコリ笑って返し、頭を撫でます。
そうすると、
「あと…。」
「あと?」
「おれ、こわかった…!」
やまとくんの強気の仮面が剥がれ落ちました。
両目に涙をいっぱいに溜めて、不安になった心の中を吐き出すと思いっきりお姉さんに抱きつきます。
「うんうんそっか。怖かったね。」
「おれ…すごいこわかった…!!」
「うん。もう大丈夫だから。」
泣いて
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