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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
姉少-おねしょた-
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不自然な風の流れ。
その風の中には、やまとくんの微かな気配。
それを感じ、あやしいお姉さんは瞬時に全てを理解しました。
?
それから、
「ここどこ?」
「秘密基地さ。」
やまとくんはお兄さん達の秘密基地へと案内されました。
路地裏にて、どう見てもただの壁を押すと一部分がへこみ、それがスライド式のドアに変わったのです。
やまとくんはそういったものが大好きでした。一瞬で夢中になりました。
「ともかく時間がない。急ごう!」
早足気味のお兄さんに手を引っ張られながらやまとくんも頑張ってついていきます。
しばらく狭い通路を歩くと、やがて開けた場所へ出ました。
「帰ったのか…ってその子は?」
「説明は浄化の準備をしながらだ。俺達でこの子の命を救うんだよ!」
「浄化?まさかこの子が!?」
そこにはお兄さんとお兄さんの友達以外の人が何人かおり、"浄化"というワードを聞くなり驚いた表情になっていました。
今から何が始まるんだろうとまったく状況の分からないやまとくんですが、全員が焦ったような表情で忙しなくしている辺り、何かよくないことが起きるのかと嫌な予感はしていました。
そういえば、テレビでよく見るドラマやアニメでも言っていました。
嫌な予感ほど、よく当たるものだと
「さぁ、手をここに。」
「?」
大人達はやまとくんを囲むと、机の上に紋章のある手を置くように指示します。
何が何だか分からず、首を傾げているやまとくんですが
「これからなにす」
「早くするんだ!!死にたいのか!!」
またお兄さんが怒鳴ります。
びっくりして怯えながら机の上に置くと、なんと他の大人達でやまとくんの腕を強引に押さえつけ、
「なるべく苦しまないように、頼む。」
「ああ。これより"緊急浄化"をはじめる。」
また別の大人が、ガスバーナーを持って現れました。
ボー、という音と共に青い炎が吹き出、ガスバーナーはゆっくりとやまとくんの手の甲へ近づいていきます。
そして、やまとくんでもこの後自分がどうなるのか理解出来ました。
「やだ!!やだ!!!!」
焼かれる。
何故だか知らないけど、これから自分は紋章のついた手を焼かれるのです。
それは嫌です。きっと痛いし熱いし、やまとくんは全力で抵抗しました。
しかし大人数人がかりで押さえつけられたらどうすることも出来ず、やがて徐々に手の甲が熱くなってくるとガスバーナーはすぐそこまで来ていることを嫌でも理解させられます。
もう、ダメです。
「だれかたすけて!!!!」
「ああ助けるさ!!俺達が君を悪魔から助けてやる!!」
焼かれる。
諦め、やがて来るであろう痛みに歯をぐっと食いしばり、耐えることにしました
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