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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
姉少-おねしょた-
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しそうなお兄さんは手を差し出します。
やまとくんはなんの疑問も持たず、それを救いの手だと信じ掴もうとしましたが…。

「きみ!!」
「!!!」

急にお兄さんの柔和な笑顔が豹変。
くわっと怖い顔になるといきなりやまとくんを怒鳴りつけました。

「な、なに…?」
「この手の紋章は…まさか!!」

いきなり手を引っ張られ、手の甲にいつの間にかあった紋章を指さしながらお兄さんは尋ねます。

「どこで契約した!?」
「え?」
「契約だよ!!君、悪魔と契約したんだろう!?」

手の甲の紋章についてのことはやまとくんは何も知りません。
ただ起きたらあって、なんだか少しかっこいいなと思い洗わずにとっておいたのです。
道行く人々の中にも、同じように手の甲に紋章が書いてあったのであ、今流行ってるんだなと思いそこまで気にしたりしてませんでした。

「べつにこれは」
「おいどうした!?」
「そんなに叫ぶな、悪魔共に見つかったらどうするんだ。」

と、お兄さんに強めの口調で質問をされていた時、また別のところから2人組の男が。
どうやらこのお兄さんのお友達のようです。
お兄さんは友達に何があったのかと聞かれると、いきなり涙を流し、嗚咽をこらえながら必死に説明を始めました。

「これを…見てくれ…!」
「なんてことだ…悪魔の魔の手が子供にも!」
「まだ子供だってのに…クソっ!節操のねぇ悪魔共が!」

お兄さんが2人にやまとくんの手を見せます。
すると2人とも切羽詰まったような顔になり、さらには冷や汗みたいなものも流れ二、三歩後ずさりました。

「まだ間に合うかもしれない!」
「ああ!諦めるのはまだ早い!俺達で出来ることをやるんだ!」

お兄さんがそう言い、友達と顔を合わせて頷き合うと、やまとくんのことは何も聞かず強引に引っ張り、どこかへと連れていきました。










「やまとくんみーつけ…あれ?」


約2分後。
あやしいお姉さんがやって来ましたが、そこにやまとくんの姿はありません。
あやしいお姉さんはやまとくんの気配を探知し、完全に追跡することが出来ます。
あやしいお姉さんだからこそなせる技なのです。
しかしショタやまとくん探知機の通りに追跡したはずなのですが、いません。
ゴミ箱や無造作に置かれてる資材にも隠れていません。

「…やまとくん?」

いません。本気でいなくなり、どうしたものかと思いましたが…

「…?」

ふと、何かを感じます。
とはいっても一般人には感じることの出来ない、ほんの僅かな風の流れ。
剣豪でもあるあやしいお姉さんだからこそ感じ取ることが出来ました。

「風の流れ…?どこから…?」

路地裏に僅かに吹いた、
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