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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
姉少-おねしょた-
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てて守護隊の人が来てしまったけど適当な理由をつけて即帰ってもらった。
「…!!」
「ほら逃げないの!!」
足をバタバタさせ、もがいて腕をくぐりぬけ逃げようとするけどがっちり掴んで離すことなんてぜったいにするもんですか。
「いたっ!?」
なんて思ったけどまさか逃げたいあまり噛み付くとは思わなかった。
痛みで一瞬拘束が緩み、やまとくんはするりと腕を抜けてどこかへと逃げ出す。
「待ちなさーい!!」
待てと言われて待つ人なんているわけない。
やまとくんは人混みの中へ紛れ、どんどん遠ざかっていく。
しかし、この武蔵侮ることなかれ。
「どこに逃げようが必ず捕まえてみせる…!この武蔵の名にかけて!!」
やまとくんは、絶対に捕まえる。
?
「はぁ…っ、はぁっ!」
意味が分からなかった。
自分はいつも通り学校に行って、勉強をして、友達の家に遊びに行ってそれから家に帰って夜ご飯を食べて宿題をして寝る。
そんないつも通りの日々を過ごしていたのに、朝起きたらいきなり目の前に知らないお姉さんがいるし、もう学校はないしお父さんもお母さんもいないと知らされた。
頭の中がぐちゃぐちゃになった。
きっとこれが、脳の処理が追いつかないっていうことなんだろう。
さらにわからないことでいっぱいでどうにかなりそうなのに、なんか知らないお姉さんがしつこい。
仲良くしようとか、やけに馴れ馴れしいしすごくいやだ。
だから、こうして逃げ出しました。
「…ここまで来れば、大丈夫。」
人混みの中を突っ切り、おそらくあやしいお姉さんは自分を見失っただろう。
でも、
「どこ、だろう。」
ここがどこだか全く知らない。
知らない道、知らない人、
京都ってテレビでしか見たことありません。
おうちはどこ?どこを歩けばおうちに帰れる?
1人になって初めて、胸中に真っ暗な不安が溢れはじめます。
「おとなのひと…!」
そうだ、と思い出す。
昔母さんから迷子になった時は大人の人に聞けばいいと言われた。
お店の人に聞いてみよう。
ちょうどそこのお土産屋さんに…、
「いらっしゃいませやまとくん。欲しいお土産があるならお姉さん買ってあげよっか?」
「!!!!!!」
あやしいお姉さんがいました
お店に入ろうとしたらお姉さんが出てきました。
まるで自分がここにいることを最初から分かっていたみたいに。
「っ!!」
当然、慌てて逃げ出します。
見失ったと思ったのに、逃げきれたと思ったのに、
足が疲れた。でも無理矢理動かす。
あのあやしいお姉さんには捕まってはいけない。
本能がそう告げているし第一あやしい人にはついて行くなと学校で習いました。
だから
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