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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
姉少-おねしょた-
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大和と。

?

そして今。

「すいそくにすぎぬが、よとおなじなのではないか?」
「同じ?」
「そう。かれもまたまりょくをつかいすぎたがゆえ、こうしてわらべのすがたにもどり、かいふくをはかっているのではないか?」
「そうは言われても…。」

魔力の消費が激しかった為、大和くんは今いわゆる省エネモードに入っている。
それが伊吹童子の推測だけど、彼は人間だ。
サーヴァントとはワケが違う。
…と、言いたいけども

「にんげんからまりょくはうみだせぬ。ましてやぶきをそうぞうするなどおとぎばなしのようなもの。というより、いまこのせかいがおとぎばなしじみているのだがな。」

彼女の言うとおり、大和くんは明らかに普通の人間ではない。
彼は死の淵をさまよい、そして魔力が生み出せるようになった。
刀、メイス、散弾銃。
そうした武器も自分の力で生み出した。

「つまりそんな事があるから…子供に戻ることは何もおかしいことではない…と?」
「うむ。」

自信満々に胸を張って頷く伊吹童子。

「つまりはかいふくすればもとのおとなにもどる。よがそうだからな。いまはかいふくにせんねんするがよい。」
「あぁ…はい。」

そういって彼女は去っていった。

「…。」
「だれいまの?おばけ?」
「ううん。おばけじゃないの。ほら、昨日話したサーヴァントってやつ。」
「あの子、ほぼはだかだったけどさむくないの?」
「そ、それは伊吹童子さん本人に聞いてみないと分からないかな…。」

幸い、頼光様には部屋は旅立つ日まで好きなようにお使いくださいと言われている。
しかしこの大和くん。見た目からしておおよそ歳が二桁いくかいかないかの年齢に戻っているはず。
さらに記憶障害が起きているみたいで、大人のことは覚えていないし自分は昨日学校に行ったと言っている。

にしても、年齢に似合わないあまりにも落ち着いた態度。
昨日、ここはどこかと聞かれた際ついでに崩壊世界のこととか色々話したのだが…。
彼は「ふーん。」とだけ答えた。

「じゃあ大和くん。」
「…なに?」

さて!
伊吹童子さんの言ったことが本当なら、このまま適当に過ごしていれば大和くんは元に戻るだろう。
でも、

「お姉さんとデートしない?折角の京都なんだしあちこち行きましょうよ!」

この好機(チャンス)をみすみす逃すなんてあまりにも勿体無い。
子供に戻ってしまった大和くん…嗚呼なんて可愛いんでしょ!

まだ中性的で幼げな顔。ぱっちりとした綺麗な目。

「デートってどこいくのむさし。」
「お姉さんね。」

ただ、少し生意気なところもあるけど。

「むさし」
「お姉さん。」
「おれ、おなかすいたよ。」

くぅ、と少年
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