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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
G編
第106話:手向けのお節介
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爆散するネフィリムの姿を、ワイズマンが遠見の魔法で見ていた。仮面で顔が隠れているので表情は伺えないが、握り締められた拳を見る限り不愉快に思っている事だけは察する事が出来る。
「……ふん、まぁいい。まだ終わりではない」
視線が動くその先に居るのは、ガルドに追い詰められているメデューサの姿。
ワイズマンはウェル博士を操り次の行動を起こそうとした。
その時、足元で倒れていた弦十郎が飛び起き、ワイズマンに殴り掛かった。
「ぬん!」
「おっと」
完全に不意を打ったと思った弦十郎だが、ワイズマンはそれを余裕を持って回避。攻撃を空振った弦十郎にお返しの蹴りを見舞い吹き飛ばした。
「ぐぉっ?!」
蹴り飛ばされた弦十郎は壁に叩き付けられるも、直ぐに体勢を立て直し拳を握り締める。それを見てワイズマンは少し感心したような声を上げた。
「ほぉ、まだ動けるか。流石に伊達ではないようだな」
「甘く見て貰っちゃ困る!」
再び殴り掛かる弦十郎をワイズマンが迎え撃とうとする。だがその時、ワイズマンの動きが縫い留められたようにピタリと止まった。
「ん?」
何事かとワイズマンが視線を足元に向けると、自分の陰にクナイが刺さっているのが見えた。視線を動かせばそこにはこちらも何時の間にか意識を取り戻していた慎次の姿があった。彼の得意とする忍術、影縫いだ。
「児戯が…………フン!」
ワイズマンは慎次の忍術を鼻で笑うと、全身から魔力を放出させ迫る弦十郎を吹き飛ばす。吹き飛ばされたのは弦十郎だけでなく、自分の動きを拘束しているクナイも吹き飛ばし影縫いを破った。
「くぅっ!?」
「小癪な真似をしてくれるな」
拘束から逃れると、とりあえず再び同じ事がされない様にと慎次に迫り腹を蹴り飛ばした。
「ぐはっ?!」
「緒川ッ!?」
身構えるよりも早くに腹を蹴り飛ばされ、壁に叩き付けられた慎次はダメージで再び意識を手放した。
これで邪魔者は弦十郎のみ。さっさと始末してしまおうと赤い光の刃を出し迫るワイズマンを前に、弦十郎は拳を握り身構えていた。
そのワイズマンの背後から、ウィズが飛び出し後ろから斬りかかった。
「ふん!」
「むっ!?」
今度はウィズからの奇襲に、ワイズマンは一瞬反応が遅れ回避するも僅かに攻撃が掠った。ウィズはそのままワイズマンに攻撃を続け、ハーメルケインを縦横無尽に振り回す。
「くっ!? 流石に戦えるまでには回復したか、ウィズ?」
「流石に寝ている場合では無かったんでな。風鳴 弦十郎!」
「応ッ!」
ウィズが参戦した事で流れが変わった。持ち直した弦十郎とウィズが揃ってワイズマンに立ち向かう。振るわれる拳と刃を、ワイズマンは両
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