刀使VS鬼殺隊
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て来る振動。
「でも……私も、負けないよ!」
可奈美は、中心へ千鳥を斬り込み、炎を断ち切る。
飛び散る火花の中、可奈美はさらに踏み込んだ。
だが、煉獄は開いた目を動かすことなく切り結んだ。
「……っ!」
可奈美は、息を吸い込む。
肺を焼き焦がすような熱さが可奈美を襲うが、それよりも興奮が勝っていた。
「やっぱりすごい……! もっと……もっと見せて! 煉獄さんの剣術!」
「よかろう! ならば俺の剣、どこまで受けられるか試してみようか!」
刀身に炎を走らせたまま、煉獄の剣は続く。
これまで可奈美が受けてきた、如何なる剣。それよりも強く、真っ直ぐな剣筋。
それを受けながらも、可奈美もまた剣を打ち込む。
「せいやっ!」
見つけた隙に、可奈美の両断。だが、全て正確に見切った煉獄には通じない。
可奈美の横薙ぎを避けた煉獄は、またしても炎を纏う。
「次の技が……来る!」
「炎の呼吸 弐ノ型」
煉獄の日輪刀、その剣先が煉獄の背後まで振り抜かれる。
そのまま、彼の剣が孤を描くように昇っていく。
「昇り炎天!」
「っ!」
可奈美は、千鳥でそれをガード。だが、千鳥を貫通してきた炎の斬撃が、可奈美を襲う。
「うわっ!」
可奈美が悲鳴を上げている間にも、煉獄は移動している。
すでに可奈美の頭上に移動していた煉獄。
「炎の呼吸 参ノ型」
「もう次っ!?」
次の煉獄の技。剣筋によれば、今しがた放った技とは真逆に、上から下へ斬り降ろすものらしい。
可奈美は、空中で千鳥を構えなおす。その体を纏う白い写シに、赤みが増していく。
「迅位斬!」
「気炎万象!」
孤を上から下へ描く日輪刀が、神速のスピードを持つ千鳥と激突する。
赤を赤が塗りつぶし、さらにそれを赤が上書きしていく。
空気を震わす衝撃とともに、二人は同時に地面に落ちた。
「互角……!」
「よもやよもやだ。衛藤少女!」
煉獄は起き上がり、再び日輪刀を構える。
「その年でここまで食い下がるとは。中々の力だ!」
「ありがとう! でも、私もまだまだ煉獄さんの力、見せてもらってないよ!」
次は、蜻蛉の構え。
腰を落とした可奈美へ、煉獄が撃ち込む。
剣の音が、可奈美の心を震わせていく。
「そこっ!」
ある程度剣を受けたところに光明を見出した。可奈美は足を払い、煉獄をジャンプさせる。
「でりゃあああああああああっ!」
振り抜くと同時に、簡易的に放たれる太阿之剣。
赤く放たれた斬撃は、空中で身動きが取れない煉獄へ真っすぐ進んで
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