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八条学園騒動記
第六百三十八話 酒が進むその五

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「もうね」
「常に働かないといけない」
「朝も昼もね」
「そして夜もな」
「だからイスラム圏ではよね」
「そうするか夜にな」
 この時間にというのだ。
「ラマダンの時期は日中だ」
「夜はいいわね」
「日の出からはじまる」
 断食の時間はだ、尚期間は月単位だ。定められたその月の間は日中は食べてはならないとしているのだ。
「そので日没までな」
「食べられないわね」
「厳しいと唾液を飲むこともな」
 このこともというのだ。
「駄目だ」
「そうだったわね」
「だから日中はこっそりかな」
「夜に働くのね」
「夜は時間ではない」 
 ラマダンのその時はというのだ。
「それでだ」
「いいのね、その時間は」
「食べてもな」
「そして飲んでも」
「日中は駄目だ」
「そこ大事ね」
「しかし夜はいいからな」
 時間的にそうだからだというのだ。
「構わない」
「そこは機転ね」
「アッラーは働くなとは言われない」
「むしろ大いに働いてよね」
「お金を儲けていい」
「勤労は美徳ね」
「そして金儲けもな」
 そもそもムハンマド自身が商人であった、その為金儲けも商業も当時のキリスト教と違い美徳とさえしていた。
「いい、そしてだ」
「連合だからね」
「働いてこそだ」
「発展するし」
「そして発展はな」
「連合にとって絶対だからね」
「停滞するとな」
 ギルバートはまた牛の串焼きを食べつつ話した。
「その時点でな」
「国家として駄目よね」
「発展し続け巨大になっていく」
「大きかったらね」
「どんな国も飲み込めない」
「発展こそが最大の国防ってことね」
「エウロパにまた後れを取らない為にな」
 敵である彼等にというのだ。
「連合はこれからもな」
「発展し続けるべきで」
「そして発展の為にな」
「働き続けることね」
「だからラマダンの時もな」
 断食をしエネルギーを補給出来ないので労働んも制限が出る期間もというのだ。
「働かないといけない」
「そうなるから」
「昼が駄目ならな」 
 その時間に働けないならというのだ。
「夜だ」
「その時間に働くのね」
「学校もな」
 学生もというのだ。
「その時はな」
「夜にやってるのね」
「昼は寝てな」
 そうしてというのだ。
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