第三話 中間テストその十
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「しっかりとね」
「摂らないと駄目ね」
「お勉強してる時も」
この時もというのだ。
「毎日コツコツして」
「それでよく寝る」
「そうしてね」
そのうえでというのだ。
「テスト前や期間中もね」
「一夜漬けとかしないで」
「よく寝る方がね」
「いいのね」
「その方が体調もよくて」
睡眠をよく摂っていてというのだ、睡眠不足よりもしっかりと寝ている方が健康であることは言うまでもない。
「テストもね」
「頑張れるのね」
「そうよ、それにお肌にもいいし」
「そっちのこともあるのね」
「それに長生きも出来るよ」
かな恵は笑ってこちらもと話した。
「よく寝たらね」
「健康なままだから」
「あと徹夜なんかしたら脳細胞かなり死ぬし」
かな恵はさらに話した。
「疲れも溜まるしね」
「だからなのね」
「あまり寝ないとね」
「長生き出来ないのね」
「手塚治虫さんだってそうだったでしょ」
「あの漫画家さんの」
「あの人毎日漫画描いていてね」
まさに漫画家であった、漫画に全てを捧げた一生であった。
「もう一日四時間の睡眠で」
「毎日よね」
「徹夜もざらで」
そうしてひたすら描いていたのだ。
「床に段ボール敷いて十五分だけ寝るとか」
「無茶苦茶ね」
「毎日そんな生活で」
「あの人六十位で亡くなったのよね」
「そうなったのはね」
「あまり寝なかったからなの」
「それで石ノ森章太郎さんだって」
この巨匠もというのだ。
「若い頃は三日徹夜でも平気だったけれど最近は疲れる様になったとかってね」
「若い頃でも駄目でしょ」
理虹は呆れた声で突っ込みを入れた。
「三日徹夜って」
「三十代位の頃の作品で言っておられたそうよ」
「三十代でもやっておられたの」
「三日連続徹夜でね」
「漫画描いておられたのね」
「そうだったみたいよ」
これは代表作の一つサイボーグ009の番外編で石ノ森氏自身が出ている時に書かれていたことである。
「それでこの人もね」
「六十位だったわよね」
「そう、若くしてね」
「そうよね」
「今六十そこそこでなんて」
それこそとだ、かな恵はやや眉を暗くさせて話した。
「若死によね」
「若死にも若死にで」
それでとだ、富美子が言ってきた。
「あと二十年はあるでしょ」
「平均寿命から見てね」
「今大体女の人で八十過ぎでね」
「男の人も八十近くだからね」
「だったらね」
「本当に二十年あるよね」
かな恵も言った。
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