第三話 中間テストその九
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「入れ墨なんて入れたら」
「もうそれだけでね」
「ドキュンよね」
「そう思われるし見られるわ」
「それだけでね」
「やっぱり入れ墨は入れないことね」
かな恵は結論の様にして言った。
「やるならペーパー位にして」
「それでね」
一華はかな恵にも応えた。
「やることね、ちなみに私だと」
「どんなペーパーにするの?」
「桜吹雪かしら」
「金さんね」
「金さん好きだから」
それでというのだ。
「松方弘樹さんそうだったし」
「あの人好きだったの」
「家庭人としてはどうかと思うけれど」
昔ながらの役者であり遊び女性も含めてそれは芸の肥やしと考えていた、実際に女性関係も派手で酒豪でもあった。
「それでも役者さんとしては」
「好きだったの」
「恰好よかったから」
だからだというのだ。
「私としてはね」
「好きで」
「それで観る分にはね」
それならというのだ。
「そうなの」
「近くにはいて欲しくないのね」
「家族にはあまりね」
「まあね、ああした人はね」
一華も松方弘樹には知っていて頷けた。
「昔の役者さんには多いけれど」
「山城新伍さんもだったみたいだし」
「特に勝新太郎さんね」
「あの人は特に凄かったみたいね」
「見るだけだったりお友達ならいいけれど」
「家族としては」
「どうもね」
これがというのだ。
「いて欲しくないわね」
「家庭人としてはね」
「どうにもだから」
「けれど役者さんとしては好きだから」
かな恵はまた言った。
「ペーパーならね」
「桜吹雪ね」
「それかしら」
「古風ね、ただ私は」
一華は自分のことを話した。
「あまりね」
「そうしたことは」
「興味ないわ」
「入れ墨好きじゃないの」
「ペーパーでもね」
それはというのだ。
「どうもね」
「そうなの」
「結構自分の地肌好きだし」
「あっ、一華ちゃんお肌白いから」
「このお肌好きだから」
自分のそれがというのだ。
「だからね」
「貼ることもなのね」
「別にね」
これといってというのだ。
「興味ないわ」
「そうなのね」
「それよりも」
むしろというのだ。
「お肌もっと奇麗にしたいわ」
「美肌路線ね」
「どうかっていうと」
「じゃあ余計に睡眠はね」
これはとだ、かな恵は一華に話した。
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