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僕は 彼女の彼氏だったはずなんだ 完結
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 美鈴とは大阪の天満橋で待ち合わせをしていた。地元だと誰かに見られるとうるさいので嫌だった。美鈴はフレァーなスカートにタートルのニットと長めのコートで来た。髪の毛は留めていなくて、横に髪飾りを付けているだけだった。

 美鈴の希望で天満宮にお礼に言ってから、道頓堀に出て、お好み焼きが食べたいと言っていたのだ。

「お父さんは、今日はどうしている?」

「今日もね、スーパー銭湯でゆっくりすると言っていたわ。昨日、お母さんから、重兵衛さんのお寿司もらったじゃぁない アレをね なんか、しみじみと食べていたわよ 昔を思いだすのかしら」

「そうか 元気そうだね」

「うん でも、飲みすぎが心配なんだけど」

 天満宮では、初詣の人達で大賑わいだった。僕達は、こうして一緒に居ることを感謝してお詣りした。

「ミサンガ 又 買おうか」と、美鈴が言っていたが

「いや もう 卒業しようよ」と、僕は言って、買うのを控えたのだが

「どうしてよ 蒼も もう、してないじゃぁない」と、美鈴は不満そうだったのだが・・。

 それから、千日前にある古くからのお好み焼き屋さんに行ったのだが、30分くらい待つだろうということだった。

「私 初めてなんだー お好み焼き屋さん 前から、来てみたかったの」

「そうか 僕も、京都ではあるけど、ここは初めてなんだ やっぱり、いい匂いがしてくるね」

「うん 待ちきれないよね 楽しみ」

 ようやく、案内されて、部屋は個室になっていて、焼き台の下が深くなって脚が伸ばせる様式だった。豚玉といか玉をひとつずつ頼んで半分ずつにしようということになった。ビールも来て、焼き始めた時、それまで、向かい合って座っていたのだが

「やっぱり 隣がいいなぁー」と、言って美鈴が隣に座って、身体を摺り寄せてきたのだ。僕も、たまらず、チュッとして応えた。

 店を出ると、美鈴が「なんか テーブルに置く お正月らしいの探そうよ」と、商店街をぶらぶらしたが、そういうものを売っているお店は閉まっている所が多かったのだ。

 気が付くと、もう4時近かったので、一回ホテルにチェックインしようかと向かった。ホテルのフロントでは、美鈴が手続きするというので任せることにした。部屋は窓からの眺望が海側に開けていて、眼下には大阪港がよく見えたが、遠くの方はボャッとしていた。

「なんだ 淡路島くらい見えると思ったんだけどなぁー ガッカリ」と、美鈴が言っていたんだけど、僕は、素敵な部屋だと思っていた。それでも、雲に夕焼けが映し出されて、絵を見ているように綺麗だった。

「蒼 先に お風呂してきてよ 私 後からでいいから」

「そうか じゃぁ 先に入るよ」

 僕は、バスローブになって出てきた。美鈴はその後向か
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