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提督はBarにいる・外伝
提督のBlackOps遍
真相
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示して海賊行為をやらせてる訳じゃねぇ。寧ろ、提督を拘留したからこそ海賊行為が必要になったと言うべきか」

 あらましはこうだ。予てより後方で指示するだけ(と思われている)の提督という存在に疑問と不満を抱いていた長門が、鎮守府内に居た同じ様な考えの者達と共謀して提督を拘留。あわよくば殺害しようとしたが提督の生命による電子ロックの存在が発覚し、断念。しかし拘留自体は解くつもりはなく拘留を続行。そのせいで事務作業等の後方での仕事が滞った上、提督の決済が不可能になり補給が断絶。物資欲しさに海賊行為に及び、今に至る……とこういう訳らしい。

「何とも、お粗末な話だな」

「しかも、男嫌いの自分の性癖を押し付けて、ストレスの捌け口に暴行も加えてやがるらしいからな。擁護のしようもねぇや」

「では提督、どうなさるおつもりで?」

「そりゃあ霧島お前、証拠は上がったんだ。やる事ぁ1つだろうに」

 軍令部の上の方からは内々に『処理』してくれと頼まれている。つまりは、そういう事だ。

「……一部でも、助けてはやれんのか?」

 状況を鑑みて、助け船は出せないのかと問う武蔵。

「無理だな。鎮守府所属の艦娘全員が提督の暴行に加わって居ないとしても、その状況を静観している」

「つまりは、イジメを見て見ぬフリをしている者も同罪……というのと同じよ」

「海賊行為にはほとんどの娘が参加している様ですしね。幾ら餓えていたとはいえ、見過ごせませんよ」

 その辺は割とドライな一航戦。

「じゃあ、いつ乗り込むんだい?」

 鎮守府を制圧、と決定した時点で戦闘モードに切り替わる時雨。

「ん〜……向こうはこっちが疑ってるとは思ってるだろうが、まさか容疑を確定してるとは思ってねぇだろうからな。今晩辺り、行ってみるか?」

「素敵なパーティ、しちゃうっぽい?ぽいぃ?」

 やたらと鼻息の荒い夕立。普段は大人しいが、戦闘となると張り切り具合が違う。

「すまんが時雨と夕立にはこの鎮守府の提督の捜索・救助を頼む」

「ぽ〜い〜……」

「そう落ち込むな。基本隠密行動だが、襲って来る奴には反撃しろ。意味、判るよな?」

「っぽい!」

「よし。鎮守府の制圧は雲龍、お前だ。明石開発の『アレ』のいいテストになる」

「……任せて」

「霧島と武蔵はこの船と雲龍の護衛だ。帰る脚が無くなるからな、しっかり頼むぞ?」

「了解しました」

「うむ、任されよう。しかし……残りの3人はどうするんだ?」

「あぁ、俺達か?」

 提督は背後に飾られていた刀を手にすると、腰に差した。

「俺もたまには身体を動かして錆落としせんとな。って訳で派手に暴れて陽動だ」

「腕がなりますね」

「流石に
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