うどんVS餃子
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「讃州中学勇者部!」
赤い鉄仮面の騎士。
そして、白とピンクの勇者。
「っしゃあ!」
「おーっ!」
二人はそれぞれ並び、ポーズを取った。
「「決まった……!」」
二人は互いに顔を見合わせた。
拍手を送る可奈美と美炎。そして、相変わらず箸を止めない煉獄。
だんだん拍手を遅くして、可奈美は尋ねた。
「ねえ。……それ、何?」
「まあ、ただの自己紹介をするだけでもつまらないからな。もともと新しい参加者を紹介させるってハルトから連絡来た時はどうしようかと思ったんだけどさ」
「まさかの聖杯戦争反対派で、本当に安心したっていうか。ねえ?」
変身を解除しながら、友奈は頬をかいた。顔が少し赤らめているから、少し恥ずかしかったのだろうか。
「どうせなら、ちょっと面白い自己紹介でもいいんじゃないかなって」
「それで変身まで入れたの!?」
愕然とする可奈美。
一方、友奈は、席に戻り、自らの前に出しているうどんを再び啜りだす。
「でも、どうせならあとコヒメちゃんにも会ってみたかったかな」
「お? コヒメに会いたい?」
その一言で、美炎が友奈に身を乗り出した。
「うん! この前ハルトさんから大体の事情は聞いてるよ! コヒメちゃんを守る願いを、聖杯戦争に睨まれちゃったんだよね」
「うん。まさか、こんな大変なことに巻き込まれることになるなんて思わなかったけどね」
「本当に大変だよね。あ、うどんまだあるよ? あ、美炎ちゃんはきつね派? それともたぬき派?」
「わたしは……あ、それより! わたしと煉獄さんも自己紹介しないと!」
「うむ!」
煉獄が勢いよく頷いた。
「改めて! 俺は……!」
「って、ちょっと待って!」
そのまま真っすぐな自己紹介をしようとした煉獄だったが、美炎はそれを止めた。
「このまま普通に自己紹介するのって、なんか負けた気がしない?」
「うむ? 負けた気?」
「だから! わたしも、煉獄さんと! 何か! 面白い自己紹介をしようと思います!」
「美炎ちゃん!?」
宣言した美炎の顔が、どんどん赤くなっていく。
「あっ……その……」
「おお! いいねえ! いけいけ!」
そんな声を上げるのは、真司。
いつの間に手にしていたのか、缶ビールを飲みながら美炎へ催促していく。
「わーっ! 真司さん、こんなお昼から、もうお酒飲んでる!」
「平気平気。気にすんな!」
真司はニコニコと笑みながら、言った。
「あー……ごめん、言ったはいいけど、わたしも具体的な中身とかは特に考えていないんだよね」
「ならば、提案がある!」
煉獄は立ち上がった。
丁度彼の目の前には、平らげ終えた食卓が並
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