第六百三十七話 酒池肉林とはその十二
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「ユダヤとなれば」
「集まってか」
「一緒に暮らしてるのよ」
「別に迫害はされないな」
「ないわよ」
一切とだ、アンは答えた。
「連合ではね」
「そうだな」
「嫌われることはあっても」
それでもというのだ。
「連合市民だからね」
「否定されなくてか」
「迫害されることもね」
これもというのだ。
「ないわ」
「そうだな」
「というか迫害なんて」
それこそというのだ。
「昔のエウロパじゃない」
「そうだな」
「もうエウロパにユダヤ系いないけれどね」
連合とエウロパの中でこぞって連合に入ったのだ、この時ユダヤ系が持っていた資産も知識も全てが連合にいってしまった。
「それでもね」
「ないな」
「そんなことはね」
「なら集まる必要もないな」
団結してお互いを守り合うことはというのだ。
「別にな」
「ええ、けれどね」
「それでもか」
「もう集まるってことは」
このこと自体がというのだ。
「ユダヤ系のね」
「習性か」
「ゲットーもあったし」
またこちらの話をした。
「それにね」
「迫害を受けて来たからか」
「その歴史があってね」
「教えられているんだな」
「ずっとね」
この時代もというのだ。
「だからね」
「ユダヤ系は何処でも集まるか」
「連合じゃ何もないけれど」
迫害やそうしたことはというのだ。
「もう習性でね」
「集まるんだな」
「その方が生きやすいし」
ユダヤ系同士で集まると、というのだ。
「だからね」
「それでだな」
「どの国にいてもね」
連合のどの国でもというのだ。
「集まるのよ」
「そして助け合っているか」
「そうしてるわ、同じアパートの中でね」
「そうしているか」
「ちなみにラビは管理人さんよ」
アパートのその人だというのだ。「管理人さんであると共にね」
「ラビでもあるか」
「そうなのよ」
「じゃあかなり重要な人だな」
「私達の中ではね」
アパートのユダヤ系のコミュニティではというのだ、アンは微笑んでそのうえでギルバートに話した。
「そうなの、それでラビだけあって」
「それでか」
「そう、凄くね」
それこそというのだ。
「真面目なのよ」
「そうした人か」
「禁欲的でね」
「ユダヤ教の聖職者だからか」
「そう、それでね」
その為にというのだ。
「凄くね」
「真面目でか」
「禁欲的なの」
「そうなのか」
「ただ他の人に強要しないの、何でもね」
アンはさらに話した。
「イスラエルだと違うけれど」
「本国だとか」
「イスラエルはそうしたお国柄だから」
「厳粛なか」
「やっぱりしっかりしないといけないけれど」
それでもというのだ。
「イスラエルの外だとね」
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