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レーヴァティン
第二百二十七話 会津若松城その十一

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「人材は必要だ」
「左様ですね」
「それが例え武士でも農民でも町人でもな」
「優れていれば」
「用いる」
 その様にするというのだ。
「だからだ」
「多くの学校も建てていますね」
「そこに子供もだ」
「子供ならばです」
「通わせている」
 即ち義務教育を行っているのだ。
「多くの金も人も使ってな」
「そうしていますね」
「教育はな」
 何といってもというのだ。
「人を育ててな」
「人材を世に送り出してくれます」
「人材が欲しいならだ」
 そう思うならというのだ。
「やはりな」
「教育ですね」
「それを行うことだ」
「それも広く」
「だから大学まで造っている」
 ここまでというのだ。
「中学高校とな」
「師範学校もですね」
「そうしている、そしてな」
「人材を育てていますね」
「だからだ」 
 そう考えているからだというのだ。
「差別はだ」
「その面からもですね」
「しない」
「絶対に」
「それがええわ」
 耕平も言ってきた。
「差別や偏見はええ結果を生み出さん」
「決してな」
「人はどうしても偏見がある」
 耕平はこうも言った。
「そして差別もな」
「するな」
「そやで、しかしやな」
「俺はそれは政にはな」
「出さんな」
「否定してな」
 そうしてというのだ。
「やっていきたい」
「そやから奥羽のモンもやな」
「用いる」 
 今は敵でもというのだ。
「そうする、この城の者達もな」
「同じやな」
「戦が終われば用いる」
 その様にするというのだ。
「そうする、そして今はな」
「敵の本丸をな」
「囲みな」
「攻める」
「そして攻め落とすな」
「城の中に入った」
 火攻めにしそのうえで城の殆どを焼いてだ。
「それならな」
「後はな」
「最後まで攻め落とす、城の中にも大砲を入れ」
「砲撃も加えてな」
「空からもな」
 そこからもというのだ。
「空船を用いてな」
「攻めるな」
「その様にする」
「そして完全に攻め落とすな」
「敵はまだ戦意は高い」 
 事実本丸ではまだ兵達が多くいる、そして彼等の目は死んでおらずそれぞれ武器を手にして身構えている。
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