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レーヴァティン
第二百二十七話 会津若松城その八

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「穢多はたい」
「代々の仕事でもあるか」
「そうたい、それでたい」
「血や死の穢れが忌まれてだな」
「差別されていたたい」
「そういうことだな」
「穢れ思想は日本では今でもあるとよ」
 起きた世界ではだ、被差別部落の問題は実はこの考えが重要な問題なのだ。
「中々消えんとよ」
「そうだな」
「そしてそれがたい」
 まさにというのだ。
「問題たい」
「全くだな」
「しかしたい」
「この世界にはな」
「穢れ思想はなかとよ」
「そこまで強いものはな」
「穢れ思想は神道のものたいが」
 その為清めともみそぎとも言うのだ。
「しかしたい」
「それでもだな」
「穢れ思想はあっても」
「起きた世界より強くはないな」
「そうたい、それがたい」
「有り難いな」
「こうした話については」
 実にとだ、香織は語った。
「強過ぎる穢れ思想は嫌なものたい」
「そうした問題を起こすからな」
「全くたい」
 こう英雄に語った。
「嫌なものたい」
「そうだな」
「何でも思想はたい」
「極端になるとな」
「害になるとよ」
「その通りだな」 
 英雄もそれはと頷いた。
「まさに」
「もうそれこそたい」
「どんな宗教でも思想もな」
「極端になると、とよ」
「薬になる筈がな」
「毒になるたい」
「そうだな」
 香織のその言葉に頷いて応えた。
「まさに」
「そうたいな」
「だからたい」
「穢れ思想もな」
「身体やお家を奇麗する位ならよかとよ」
「清めるということでな」
「それがたい」 
 清めるで済まずにというのだ。
「差別になるとたい」
「その時点で駄目だ」
「そうたいよ」
「全くだな」
「それでこの世界にはたい」
「そこまでの穢れ思想はない」
「それがよかとよ」
 実にというのだ。
「他の宗教もたい」
「キリスト教にしてもな」
「一神教たいが」 
 このことは彼等が起きた世界と同じである、やはりキリスト教はただ一柱の神のみを絶対とする宗教であるのだ。
「しかしたい」
「他宗教を認めている」
「それがたい」
 まさにというのだ。
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