とっておきの夏(スケッチブック×のんのんびより)
また逢う日まで
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しんないし!!」
蛍「そんなこと言われても…」
夏海「1番可能性高いところで『締め切りヤベーなー』とかじゃないの!? そーでしょーがよ!」グイグイ
小鞠「しつこいな!」
れんげ「……あ、ここウチとひか姉が空ちんたちに初めて会った場所なん」ピタッ
不意にれんげが立ち止まった。
夏海「あー、れんちょんちの田んぼね」
蛍「あれからもう1ヶ月ぐらい経つんですね。早いなあ…って夏海センパイ?」
蛍は夏海が遠い目をしていることに気づいた。
夏海「ん?…あっ、ごめん」
蛍「どうしたんですか?」
夏海「いやー、あのときはどの道も特別な道に見えたのにまた結局いつもの道に戻っちゃったなーって」
れんげ「なっつん、それは違うん」
れんげが言った。
夏海「え?」
れんげ「いつもと同じ道じゃないん。雨の時とか曇りの時とかいつもちょっと違って楽しいのん」
夏海「あー、なるほど…。毎日何かしら小さな変化があるもんなー」
れんげ「そうなん」
だから、とれんげが空を見上げた。
れんげ「今日もいつもと違うお天道日和なん」
ーーー爽やかな青空が広がっていた。
ー
ーー
ーーー
-福岡県立〇〇高等学校-
ここは空たちが通う高校である。
夏休みが明けて数日たったある日の放課後、美術室では珍しいことに美術部員が全員集って部活をしていた。
春日野日和「ふう、今日も暑いわー…ってあら、珍しいわね。全員いるじゃない」ガラガラ
そこに遅れて入ってきた美術部顧問の春日野日和が目を瞬かせた。
朝霞「今日が夏休み明け最初の部活ですし、そりゃあ誰だって気合いが入りますよォ」
日和「はー、いつもそうだといいんだけどねえ。そうそう、宮内一穂さんとれんげさん…?って人から美術部宛に手紙がきてたわよ」
そう言って日和は一通の封筒を掲げた。
根岸大地「ミヤウチカズホ?部長の知り合いですか?」
2年生の男子部員、根岸大地が部長の須堯雨情に尋ねた。
須堯雨情「いや、俺には皆目見当もつかないが。誰だろう…卒業生か?」
しかし雨情は首を傾げた。心当たりがないらしい。
だが彼の後ろで歓声があがった。
夏海「おお、れんげちゃんからの手紙やん!」
朝霞「やっぱりれんげちゃんはしっかりしてますねえ」
木陰「いかにもれんちょんらしいわ」
雨情「なんだ、お前たちの知り合いだったのか」
夏海「はい、この前みんなで旅行したときに出会っ
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