とっておきの夏(スケッチブック×のんのんびより)
また逢う日まで
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か。よかったなーれんげー」
れんげ「ベリーインポッシブルなん!」
空:それとね、これだけは覚えておいて。 スゥー
空は大きく息を吸った。
空「私たちはひとりじゃない。離れていても心はずっとそばにいるよ」
空の言葉は穴が空きかけたれんげの心に優しく染み渡った。
れんげ「そうなん。大事なことを忘れていたんなー。ウチらはずっと一緒なのん!」
空の発言からややしてれんげが言った。この調子ならもう大丈夫だろう。
空:ふふ、良かった。 ニコッ
空は微笑んだ。
『お待たせいたしました。まもなく発車します。』
そのとき、発車を知らせるアナウンスが入った。
空:それじゃあ、またね。 ギュッ
れんげ「あい!空ちんも気をつけるのん」 ギュッ
空はれんげを優しく抱きしめると踵を返して電車に向かった。
ピロロロ
プシュー…バタン!
空が電車に乗り込むと短く発車ベルが鳴り、ドアが閉まった。
「さよーならー!」
『ありがとう!』
「またねー!」
『今度必ず遊びに行くよー!』
動き出した電車と駅のホームの間を別れの言葉が飛び交う。
れんげ「・・・。」
れんげ「!」
空『!』
その光景を眺めていたれんげは空とたまたま目が合った。
れんげ「」グッ!
空『』ニコッ
れんげが拳を作って強く掲げると空は笑顔を見せた。
ガタンガタン…ガタンガタン…
ガタン……
電車は次第に遠ざかっていき、やがて見えなくなってしまった。
のんのん勢は誰もいなくなったホームに立ち、そのまましばらく手を振り続けた。
ー
ーー
ーーー
-宮内家-
夏休み終了まで残り1週間をきった。
一穂「ふいー、外はあっついねー」カラカラ
一穂「ううん?」
れんげ「」ムーン
買い出しから一穂が戻ってくるとれんげが縁側でひとり寝転がっていた。
一穂「どしたん?空ちゃんたちもほのかちんも帰ってまだいじけてるん?」ピシャッ
れんげ「いじけてないのーん」ムフー
れんげはそう言うもののどこか表情が冴えない。
れんげ「そんなことよりそーめん食べたいのーん。あと梅こぶ茶ー」ゴロゴロ
寝転がったままれんげが言った。
一穂「おや、そんな偉そうにしてていいのかねぇ?」
れんげ「なんなのーん?」ムクッ
思わせぶりな発言にれんげは首をもたげた。
一穂「ふふん、じーつーはー!」ジャジャーン!!
一穂はポケットから一通
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