とっておきの夏(スケッチブック×のんのんびより)
最後の晩餐
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今の日本はそうやって風流を楽しむ機会はめったにないけど、たまにはそういうことも必要なんじゃないかと最近よく思うよ」チュルチュル
渚が麺を啜ったそのとき。
なっつん&なっちゃん「「ああッ!!」」
なっつんとなっちゃんがほぼ同時に大声をあげた。
全員「!?」ビクッ
その声に全員が驚いた。
渚「どうしたの2人とも!?」ドキドキ
なっつん「瓶のキャップの締まりが緩くて…」
なっちゃん「唐辛子がちかっぱ(=たくさん)入った…って夏海ちゃんも?」
なっつん「うわ、なっちゃんのも真っ赤じゃん」
なっちゃん「そうなんよ。この前も似たようなことがあって…」
なっつん「ウチもだよ…姉ちゃん交換して!」
小鞠「知るか!自分で何とかしろ!!」
なっつん「そんな薄情なー!」
なっちゃん「夏海ちゃん…!」
ポン、となっちゃんがなっつんの肩に手を置いた。
なっちゃん「夏海ちゃんもあたしも同じ“夏海”やん?ここまできたら死なばもろとも…一蓮托生たい!あたしと一緒に玉砕するばい!」
なっつんはなっちゃんの悲壮感溢れる表情を見た。
なっつん「分かった……。越谷夏海、覚悟を決めるよ!」
なっちゃん「準備はよかね?…いくばい!カウントダウン!!」
なっつん&なっちゃん「「3、2、1、ファイヤー!!」」ズズー!!
カウントダウンと同時に麺を啜る。そしてーーー
なっちゃん「辛辛!ばり辛ー!!」
なっつん「水!水ー!!」
見事に玉砕した。
渚「やれやれ、2人とも何やってるんだか…」
小鞠「まったくですね」
蛍「夏海センパイ大丈夫なんですか…?」
小鞠「自業自得だから放っといていいよ」
しばらく様子を見ていた3人が向き直ったとき。
一穂「ちょ、鳥ちゃん!いくらなんでもかけすぎなんじゃないのん!?」
朝霞「鳥ちゃん、もう諦めたほうがいいですよ!」
今度は同じ列に座る一穂たちが騒がしくなった。
小鞠「今度はなに!?」
一穂「ああこまちゃん、鳥ちゃんが『カリッとしたアレが出ない』ってさっきからずっと!」
小鞠「アレ?」
朝霞「たぶん麻の実のことだと思いますけど…」」
見ると葉月が『ああ、どんどん辛く…!ああ…辛く…!』などと呟きながら七味をうどんに振りかけていた。スープは先ほどのなっつんたちほどではないがそれでも真っ赤になっている。
小鞠「葉月さん、そろそろ諦めたほうがーーー」
そのとき、ようやく麻の実がコロンと1粒出た。
葉月「あ…やっと出た!」
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