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この前の話の結果を伝えるため、明璃ちやんと待ち合わせをしていた。僕の仕事終わりでも良いよと言うので、出てきてもらったのだ。今日は、赤いのと黒いのと長いマフラーを二つ重ねるようにして、頭からかぶって首に巻いてやってきた。相変わらず、周りにくらべると浮いていた。
「なんで、二つも巻いているんだよ」
「これはね、[ほしぞら]って話、知っている? その主人公の女の子が小児ガンで入院していて、寿命が長くないと言われた時にね、星空がみたいからって、彼氏に連れて行ってもらうの その時にね 寒いからって、彼氏が自分のマフラーも彼女に巻いてくれたの それでね、その時から、奇跡的にね、その女の子は・・ながーいこと生きて、彼氏と結婚までしたんだって これは、その時の恰好なんだぁー」
「その話 知らないけどなぁー SNSか何かか?」
「うん 私の作り話 エッヘー 本当は、黒いのは、昇二の こうやっていると、いつも一緒に居るみたいでしょ」
「あのさー それは、ごちそうさまです」
みんなと一緒だと良いけど、この娘とふたりっきりだと、僕は、どうも気がやすまらないようだ。
「美鈴にな 妹に会いたいのかって、聞いてみたんだ。心の中では、会いたいと思っているんだろうけど、会っても良いのかと迷っているみたいだった。だから、もう少し時間置いた方が良いなと思うんだ」
「私もね お姉ちゃんに話してみたんだ。そしたらね あんまり、深入りするなって言われた。美鈴さんのプライドを傷つけるかも知れないからだって・・。後は、お姉ちゃんがそれとなく調べるから、私は、もう、手を出すなだって そんなもんかなぁー」
「うーん 光瑠なら親友みたいなもんだし、同じく妹が居るから 後で、美鈴に対しても 説明できると思ったんじゃぁないのかなぁー」
「だってさー お姉ちゃんは、向こうと会うと顔がわかると思うよ 私なら、そんなに面識ないしさー」
「でも、光瑠は慎重だから、そんなドジしないさ」
「ふぅーん お姉ちゃんみたいなの慎重っていうんだ 今は、恋に眼が眩んでいるのかな あー それとさー あんまり、蒼さんと二人っきりで会うなって、叱られた 変に勘繰られるからだって」
「そうか そんなことも言っていたのか でもな、僕は、昇二には、会ってること報告しているから大丈夫だよ」
「そう やっぱり、仲間なんだね 君達は」
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