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物語の交差点
とっておきの夏(スケッチブック×のんのんびより)
列車内にて
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落ちているのを見つけた。


ケイト「Oh! オイシそーです!」

樹々「なんでこんなところにミカンがあるのかしら?」

渚「暗くてよく見えないけど、この後ろがミカン畑になっているみたいだねえ」


渚がミカン畑らしきシルエットを指さした。どうやら駅の向こうは果樹園が広がっているらしい。


れんげ「ミカン見てたらお腹減ってきたのん」

ひかげ「たしかに昼食が少し早かったからなあ」

一穂「よく落ちてるミカンで食欲わくなあ」


ツンツン


誰かがひかげの肘をつついた。


ひかげ「ん?」

空:ひかげちゃん、あそこ…。 スッ


空の指さした先は反対側のホーム。そこに「立ち食い麺処 ぽんすけ」の屋号を掲げた立ち食いそば屋があった。


なっちゃん「おお、駅そば!」

葉月「梶原さん、お腹空いたの?」

空「」ウン


空は頷いた。


ひかげ(立ち食いそばか…いいなあ。)

ひかげ「ねえ、あそこの店で食べてきていい?」


ひかげは一穂に尋ねた。


一穂「ん、それなら(みんな)で行こうか」

空:いいの?

一穂「ウチらの汽車も君たちと同じぐらいの時間に出るからね。それにウチもお腹減ったし、どうせなら“最後の晩餐”を一緒に楽しみたいよ」

ひかげ「『最後の晩餐』て、そんな縁起でもないこと…」

一穂「まあ何でもいいじゃん。ほら行くよー」

なっつん「おっけー!はやくいこー」

朝霞「駅そばは久しぶりですねー」

なっちゃん「博多駅にもあるばってん少し遠かですもんねえ」

ケイト「ナルホド、駅のそばダカラ“駅そば”!ワカリヤスクテいい名前ですネー」

渚「その“そば”はどっちの意味のそば(傍・蕎麦)かな…?」




一行は店へ移動を開始した。
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